「シンギュラリティ」の未来

「シンギュラリティ」から、人工知能の未来を思う

今回は、人工知能について記述したい。

1.人工知能(AI)の現状と「シンギュラリティ」の未来

「シンギュラリティ」と言われる言葉が言われるようになった。「技術的特異点(Technological Singularity)」のことを言い、人工知能の能力が人間の能力を超えるラインを言う。もともとはSFの世界の話であったが、特に近年の人工知能の発達によりその現実味はどんどん増している。

実際、PCの能力の向上やスマフォやタブレットの能力の向上は、年を追うごとにすさまじく進んでいると実感する。昔、私が社会人になったばかりの頃は、USBメモリが256MBで8,000円近くしたと思う。また、スマフォを初めて手にした時には、「なぜパソコンでできることがこんな手元でできるのか」と本当にびっくりしたものである。
スマフォだけではない。プログラムをしていて思うが、PCの能力が飛躍的に上がったと実感する。5年前と比べると、できることがかなり増えたと実感する。人工知能を組むほどのプログラマではないが、それでなくとも、人間の手作業を自動化し仕事の内容を劇的に変えることは、それほど難しくなくなってきた。端末の能力がどんどん高くなったことと、通信のスピードが非常に早くなったことが、その原因と思う。

となると、人間の仕事はどんどん機械がやる事となる。実際、そういったプログラムを組むことが私の仕事でもある。一般によく言われることだが、コンピュータや機械が仕事を奪う、という未来があるのだろうし、未来というより現在進行形で進んでいるのだろう。

「人工知能」の未来について、どうなるかの予想は難しいし、「シンギュラリティ」とまで言われると、理解すら難しい。そこには医療技術の飛躍的な進歩も含み、遺伝子操作により人間は死を克服する、とまで言う人もいる。今の人間では想像出来ないことが、起こるといわれる。

2.「アルファ碁」から見る、現状の人工知能の展開

現実はすごい勢いで進んでいる。少し前になるが、「アルファ碁」といわれる人工知能が、人間トップの囲碁棋士である韓国のイ・セドルに勝利した時には、世界が驚いた。2016年の3月に行われた対局は5局実施され、「アルファ碁」が4勝し、イ・セドルは1勝しかできなかった。
碁は、全く何もない盤面からスタートし縦横19本の盤面に自由に白と黒の石を置いて、陣取り合戦を行うものである。将棋やチェスに比べて非常に自由なため、コンピュータには不向きと言われていて、人間に勝てるのは何十年先であるといわれたものである。それに挑戦し、見事勝利してしまったのが「アルファ碁」である。碁に詳しいわけではないが、この人工知能の完全勝利には、ある種の恐怖を覚えたものである。

「アルファ碁」を作ったのは、イギリスの「ディープマインド社」である。現在はGoogleに買収されている会社で、人工知能のトップ技術を持った会社である。この会社は2010年に設立された新しい会社で、この創設者の一人が「アルファ碁」作成の中心人物であるデミス・ハサビスである。
デミス・ハサビスは1976年のイギリスで生まれ、もともとはチェスが好きな少年だった。単なる好きではなく、6歳でロンドン大会で優勝するほどの力である。コンピュータプログラムを始めると数百万本も売れるゲームを作り、ケンブリッジ大学やマサチューセッツ工科大学等に進み、人工知能の可能性を探るべく、脳神経科学の研究などを行っている。
まさに天才ともいえる人ではあるが、今や人工知能は一部の天才のみが作る技術ではない。学問の基礎として、機械学習(マシンラーニング)、ニューラルネットワーク技術、深層学習(ディープラーニング:deep learning)等があり、それを学べば人工知能として作ることは、技術上それほど難しいことではない(もちろん勉強自体はそれぞれ非常に難しいが・・・)。ただし、あくまで「知能」の部分である。むしろ、人間の体等はまだまだ機械に代わるのは簡単ではないらしい。

3.これからの未来に思うこと

人工知能で漠然と不安になるところは、作った人でさえ、人間では理解できない世界に入るということである。先のアルファ碁が強くなったのは、人間の打つ手を学習する上に、「アルファ碁」対「アルファ碁」を何千局とやり、最適な手段を学んだ結果と言われる。作った人ですら、なぜその手を選択したか、わからないのである。となると、人間はどうなっていくのだろう、という漠然たる不安が生じる。この先の未来は、人間は不要になるのか、という本当にSFのような世界はそれほど遠くないといわれる。

しかし個人的には、あまり不安視はしていない。結局人間はいるのであるし、人間対人間の部分が消えることはない。機械にやれることは機械にやってもらい、だったら人間は人間がしたいことをすればいいと思う。新しい技術には不安を覚えるのはいつの時代でも同じである。パソコンが普及した時にも同じような議論があったと聞く。「シンギュラリティ」の議論はそれをかなり上回るだろうが、それでも変化を楽しみつつ、時代を見ていけたらと思う。
ただし、その結果人間が退化しては意味がない。個人的にはそこに恐怖というより警戒をしている。コンピュータにばかり任せていると自分の能力が落ちていく。仕事では使うが、家では出来るだけ手書きをしたり、勉強などして、ささやかな抵抗を楽しみながらやっている今日この頃である。

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コメント

    • 岩内
    • 2017年 9月 09日

    料理もつくる過程が楽しいから、いくら家電が進化しても無くならないでしょうね。
    腕がムズムズしてますか?(笑
    それに、技術が進歩すれば、その技術の周りに仕事が生まれますからね~。
    前向きに行きましょう!!

      • てつ
      • 2017年 9月 12日

      料理はまさにそうですね。食材集めから、あんなに人間的な作業はないですな。
      やはり、こだわって自分で作ったものは最高です!

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