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犠牲者数から見た、近代の為政者の大量虐殺の歴史

犠牲者数から見た、近代為政者の大量虐殺の歴史を考える

「虐殺」というと、あまり見たいものではない。また、犠牲者数だけで把握するものでもない。しかし、これだけ情報が出る時代になって、過去に何が起こったか、その犠牲者数も含め見ることは、今を知る上でも重要と思う。
「虐殺」というとあまりにいろいろあるが、ここでは「独裁的な為政者」が行った虐殺について記述したい。

1.目安としての過去の大事件・大事故の死傷者数

まず、独裁的な虐殺とは違うが、犠牲者数ということで、表を見てほしい。
最近の事件や知っている象徴的な出来事としていくつか挙げてみた。
アメリカ同時多発テロのイメージは今でも鮮明に覚えていて、かなりセンセーショナルだったが、死者数でいうと3,000人であり、阪神淡路大震災に比べても少ない。ただし、このテロをきっかけとしたといってもいいその後のアフガン戦争・イラク戦争では、米軍の死者数だけでこの人数を超えている。
次に、国内での地震の大災害としてまず挙げたいのが、1995年の阪神淡路大震災である。この時の犠牲者のほとんどが、建物の倒壊による圧死・窒息死である。この地震の後、日本の建築は劇的な基準の変更となり、その耐震性は飛躍的に上がったといわれる。それくらい象徴的な地震だった。私の記憶にも鮮明に残っている。
一方、記憶に新しい東日本大震災は、やはりものすごいものだったことが、犠牲者数をみてもわかる。しかし、同じ地震といってもこちらの死者は、そのほとんどが津波による溺死である。あれほどの津波を映像で見た時は、この世のものかと本当に驚愕した。

2.広島・長崎の犠牲者数と、プロパガンダの「南京大虐殺」の犠牲者数

それらとは次元が違うが、広島・長崎の原爆は一瞬で何十万人の人を消し去り、人々を地獄の熱で溶かし放射能汚染をするという、人類史上最悪の部類に入る大虐殺である。本当に恐ろしい兵器であり、それを使う人間にも恐怖を感じる。しかし、核だけが兵器ではない。毒ガス・生物兵器もすさまじい力があり、それらが世界中どこにでもあることを理解することは重要だろう。
なお、広島・長崎の犠牲者数を合計すると約23万人である。なぜわざわざ合計するかというと、この数字は、ありもしない「南京大虐殺」の中国が主張する「犠牲者数」とされる人数30万人の根拠だからである。南京大虐殺は東京裁判で突如出てきた。中国とGHQの合作のねつ造と思われる。GHQ(アメリカ)にすれば、やはり原爆投下は大きな虐殺と理解されており、それを隠す目的があった。一方の中国は、散々に勝てなかった日本に対し、野蛮な行為をされたと主張することで、日本に戦争犯罪の意識を植え付けたかった。両者の思惑が一致したため、ストーリーが出来たようである。南京のねつ造についてここでは詳しくは述べないが、ねつ造の事件に広島・長崎の原爆の死者数が利用されるのは、本当に腹立たしい。

3.独裁者ワーストスリーの虐殺者数

さて、タイトルにある通り、世界の為政者が虐殺を行ったランキングという形で調べてみると、いろいろ見えるものがある。英語で調べてみても興味深いものがある。ランキングという意味では、かなり主観が入るしその犠牲者数も統計の正しさは疑問符が付くが、その視点で歴史を見ることも、一つの側面として重要と思う。
結果、私なりに見るとトップ3人はほぼ決まってくる。その虐殺人数は諸説あるが、その多い順から決められる順位は、ほぼ変わらない。

3位:アドルフ・ヒトラー(ドイツ:1889年~1945年)
言わずと知れた、第二次世界大戦のヨーロッパにおける戦争の原因であり、彼が率いたナチス党によりユダヤ人を代表とする民族を「浄化」するという信じられないような殺害を行った。その人数は、1,100万人とも言われる。ただし、この人数も鵜呑みにできるものではなさそうである。もちろんヒトラーが本気でユダヤ人を根絶やしにという政策をとったのは事実だが、どうも、ナチス・ヒトラーだけではなく、諸外国もかなりのことをしていたようである。アウシュビッツのあるポーランドでも、ユダヤ人迫害はドイツ侵攻前から行われていたようである。
とはいえ、規模を知る上では、参考にすべきであろう。ヒトラー個人ではないにせよ、これだけの人数を、殺し方もかなり残虐なものも含め行っている。原爆を使わなくてもこれだけの人を殺せる所業は、およそ理解できないが、事実としては知っておきたい。

2位:ヨシフ・スターリン(ソ連:1878年~1953年)
ソ連の設立時のメンバーの一人であり、レーニン亡き後権力闘争に勝ち抜き、まさに独裁者となった人物である。スターリンの虐殺は2,300万人と言われる、これもけた違いなものである。
彼が行った「大粛清」と言われる粛清は、ソ連国内及び衛星国のモンゴルなどで行われ、政敵や反対者を片っ端から強制収容所に送るか死刑にし、それだけで数百万人殺したといわれる。また、共産主義という名の独裁を模索する中で無茶な農地改革などで飢饉を発生させ、それによる餓死者は1,000万人を超える。ウクライナでの「ホロドモール」と言われる虐殺ともいわれる飢饉は、「人工的飢饉」とさえ言われる。ウクライナの各地では、人口の20%が餓死したといわれ、路上は死体と腐臭ですさまじかったようである。
しかも、ソ連という国家の情報統制があった中での話のため、全く全容がつかめない。ソ連が崩壊して初めて出てくる情報のため、なかなか全容がつかめていない。
スターリンの2,300万人という虐殺者数も必ずしも鵜呑みにはできないが、それなりの統計によるものらしい。ただ、スターリンは「共産主義」という恐怖の体制を世界中にまき散らしていて、間接的にはこの人数をはるかに上回る気がする。スターリンの共産主義体制の影響は、日本にも色濃く及ぼし、そして大東亜戦争があったことを考えると、日本での死者数もスターリンの影響は大きい。

1位:毛沢東(中国:1893年~1976年)
毛沢東は、中国共産党の設立者であり、蒋介石と争って勝利すると共産党体制を確立し、独裁を進めた。毛沢東というと、中華人民共和国建国の英雄の様に言われるが、情報ねつ造が得意の中国であるため、情報がなかなか正確に出ない。しかし、毛沢東が進めた「文化大革命」という名の、粛清及び無茶な政策による飢饉により、犠牲者は7,800万人と言われる。まさにけた違いの人数であるが、中国の歴史から見れば人の命を守ることなどもともと政策目標にないので、理解できなくもない。しかも、その間でも宇宙技術開発等もやっていたというから、今の中国を見ても思う恐ろしさを感じる。
なお、今の習近平が最も尊敬するのが、この毛沢東であるから今の中国の源泉を知る上でも、毛沢東のことは知るべきだろう。表面的にはあまりに偏った情報しかなくなかなか知ることが難しいが、かなりの虐殺を進めたことは間違いないようだ。少し調べればいろいろ出てくる。
今、日本に脅威を迫っている隣国の創設者の素性とその歴史を知っておくことは、絶対に必要であろう。

4.ワーストスリーの国々(中国・ソ連(ロシア)・ドイツ)

ここに上げた3人は、まさに不動のトップスリーのようである。しかも、上位2人は「共産主義」という名のイデオロギーを使って巧みに仕組みを作り、後々まで影響を及ぼしている。その影響力は、今も続いている。そういう意味でも、「共産主義」という名の思想を利用した情報操作等を、よく知って対策を立てないと、歴史は繰り返す。
ここで強調したいのは、この3人の国々のその後である。3位のヒトラーのドイツは、戦後ナチスを否定し成り立っているし、2位のスターリンのソ連は、ソ連崩壊後に形式上はロシアでも否定されている。つまり、スターリン・ヒトラーは現在は自国で一応否定はされているが、突出した1位の中国の毛沢東に国としてそうした議論はない。それどころか、英雄視され、それを尊敬しているのが現指導者である。中国は膨張している。まさに、チベット・ウィグル・モンゴルを侵略し、まだまだ拡張しているのである。さすがにここまでの死者を出すことを現在はできないだろうが、圧政を行い情報を閉じることは、現在進行形でやっているのである。

なお、この手のランキングに必ず「東条英機」が入ってくるが、まったく事実でない。彼は独裁者ですらない。日本の体制は内閣がころころ変わり、独裁などとは全く程遠い状態だった。それについては、いずれ記述したい。

5.比較による現状理解の重要性

日本では、第二次世界大戦において300万人の人が亡くなったといわれる。第一次世界大戦・第二次世界大戦ともに、戦争の規模・殺傷能力がそれまでとは比べ物にならなくなり、死者数はすさまじいものとなった。第一次世界大戦が3,000万人、第二次世界大戦が8,000万人亡くなったと言われる。
戦争のすさまじさと恐ろしさを感じる数字ではあるが、そうしたわかりやすいものだけが現実ではない。現実には、原爆被害・戦争被害を上回る虐殺が、独裁的政治によっても行われている。しかもそれらは「情報統制」により、語られていないものがある。共産主義という体制の下で、世界大戦を上回る殺戮が行われていることがありうることを、認知することも重要である。そして、それが日本の隣国にあるのである。

4件のコメント

  1. 毛沢東に並ぶ「核心」に上り詰めた現指導者。個人崇拝に傾きつつある点でも、文化大革命に近い雰囲気ですね。「虐殺」を「覇権」に変え、モタモタしている米国を尻目に着々と世界の王になる手を打っている…。一方で経済破綻が進んでいる?からこそ、余計怖いですね。
    緊迫した世界情勢に太刀打ちできる日本の総理は誰か!?という視点で選挙も行なって欲しいのに地上波ときたら…これも戦略の一環なんですかね。

    1. 安倍首相以外いないですが、それ以外がいないことも今の日本の大きな弱点です。安部さんかそれ以上の国防・経済意識をもった有力政治家が自民党に「5人」でもいれば、それだけで中国にとっては大きな脅威になるのですが・・・。

      国民が安倍首相路線を応援し、更に進める方向に導くことを願っています!

  2. 天災も戦争も犠牲者の視点に立てば環境的被害という意味で大差ないのかもしれません。
    想像の及ばない量は、相対的な比較による感覚に頼るのも一つの方法ですので、
    物差しとしてしとしてこの比較は興味深く読ませてもらいました。

    1. 「人災」を「天災」とすり替える、又ははその原因を全く別に転嫁する、といったことは、歴史上散々やられています。堂々と教科書に載って・・・。

      こういう事実を知ると、世界はよく見えてきますね。現在もですが・・・。

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