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「八紘一宇」(はっこういちう)の精神で!

「八紘一宇」という言葉の意味と、GHQ禁止の意図と、言葉の精神に思うこと

今回は「八紘一宇」(はっこういちう)という言葉について記述したい。

1.「八紘一宇」(はっこういちう)の意味

私がこの言葉に接したのは、私が見るYouTubeでの討論番組やニュース番組等で、私が信頼するような識者(地上波にはほぼゼロ)が、普通に、「日本は『八紘一宇』なんです」とか、「『八紘一宇』の精神で行きましょう」とか、「グローバリゼーションではなく『八紘一宇』の考え方を持つことが重要」といった使い方で、聞いたためである。昔は普通に使っていた表現のようである。
さっと調べると、よく言う「世界平和」と何ら変わらない。ただ、表現が独特なので、気になってはいたし、どんな由来かな、という興味は持っていた。

「八紘一宇」とは、語源は日本書紀(神武紀の「八紘をおほひて宇(いへ)とせむ」)からと言われる。文字通りの意味を示せば、
「全世界を一つの家にすること」
という、世界の平和を望む言葉である。もう少し意訳すれば
「世界のすみずみまでも、ひとつの家族のように仲良く暮らしていける国にしていこうではないか」
という、呼びかけでもある。

2.原文の解説とその成り立ち

「掩八紘而爲宇」
「八紘」というのは「8つの方位(東西南北、北東、南西、南東、北西)」。8つの方位は、天地を結ぶ8本の綱。そしてこれが転じて「世界」を意味する語となった。原文にはないが「一宇」というのは、「ひとつの家」という意味。
つまり、「八紘一宇」は、世界はひとつの家族だ、という意味になる。
私なりの解釈として加えたいのは、「8つ(種々)の世界を認めつつ、皆で手を取り合って、一つの家で仲良く」といった印象がある。

日本書紀変遷の頃というと、西暦720年頃で「大化の改新」という、国家の大改革のときである。そんな時代背景を思うと「八紘」を8つの方位で表すというのも、面白いし言葉としても興味がある。
遠く我々の先人が知恵を出して生まれた言葉であり、その後2,000年以上も使われている。普通に一般的な言葉として、使われていたようである。「日本書紀」からの言葉であるから、当然と言えば当然だが。
また「八紘一宇」は明治維新の時にも広く言われ、思想としての一つのスローガンとしても使われた側面もある。

3.GHQによる禁止と、使用されなくなってしまったその後

しかしこの言葉は、第二次世界大戦後にGHQが禁止した。勝手に「軍国主義的」として1945年の「神道指令」によってである。どう考えても、禁止する理由が全く理解できない。こんな言葉にまでレッテルを張るとは、今でいう「言葉狩り」・「ポリティカルコレクトネス」以外の何物でもない、と思う。
日本書紀も、神武天皇も、この言葉の生まれた日本の時代の背景も全く無視し、日本を極度に恐れた海外が日本の精神の破壊を目論んだ一つの例である。そしてそれから勝手に「軍国主義」(そもそも軍国主義自体の意味がわからないのだが)のレッテルが張られた。今では、日本人ですらそう思わされてしまっている、悲しい歴史となってしまっている。

なお、いずれは記述するが、ここでGHQをアメリカと同一視することは間違いであることを忘れないでほしい。GHQはアメリカが中心ではあるが、イギリス・アメリカ・中国・ソ連・カナダ・オーストリアなどの「連合国軍最高司令官総司令部」である。まったく一枚岩ではなく各国の情報戦の場と思うべきである。スターリン・毛沢東は野心をもち、マッカーサー・トルーマンというアメリカも思惑がある。
そして、特にその頃は「共産主義思想(コミュンテルン)」(ソ連・中国)が大きく影響している。アメリカですらである。ここでは、日本の弱体化を狙う中国共産党の思惑も少なからず、GHQの一部を構成しているのである。
GHQに限らず、戦後の処理とは世界平和のためではなく、参加した国がいかにその後の自国を有利にするための交渉場であることは、歴史が証明している。いい悪いではなく、現実として、GHQによる戦後処理は、単なる参加国のエゴをまとめたものと日本人自身がしっかり割り切ることが正しい見方である。

一応、GHQ側に立ったこの言葉への批判論調も紹介する。あまりに下らないが、未だに「八紘一宇を使うのは、軍国主義に復活の現れだ」という論調である。そのページの一部をそのままコピーペーストしたものが添付である。ページそのものがあまりに長いのと内容に意味がないので、そちら方面に興味がある人は、ご自分で見ていただければと思う。
この作者の意図は「要点」のところだろうが、勝手に自分の思い込みしか書いていない。自分の思い込みを、勝手に「天皇」にむすびつけて延々と意味のないことを言っているので、そういう病気の人か、としか言いようがない。今の野党が安倍首相を追求する姿とそっくりに思えるのは私だけだろうか。おそらく同じ人種なのだろう。

ただ、逆に、ここで紹介されているオレンジの部分は見てほしい。日本軍の基本方針を見て驚愕した。この文が本当なら、やはり日本の素晴らしさと強さを感じた。あの戦争にあって、「基本方針」のまっさきに、「八紘一宇とする・・世界平和の確立」をという高い目的を宣言してから、軍事を述べている。戦争の理念を真っ先に的確に述べているし、しかも「侵略」ではなく、他国を含めた「世界平和」である。組織を動かす時には、まず理念、そしてその理念はより高く、という考えは、ふだんの仕事にも十分通用する文の組み立てと、その内容に感嘆した。

4.2015年の予算委員会での三原じゅん子議員の発言と、その思い

もう一つ触れておきたい。「八紘一宇」の言葉は、2015年3月16日に国会で元タレントの三原じゅん子氏が引用したことで話題にもなった。少しだけ私も覚えている。三原じゅん子氏という国会議員について特に深い印象はないが、「八紘一宇」という言葉を通じて彼女が伝えたかったことを後に知り、感銘を受けたため、紹介したい。

三原じゅん子氏は予算委員会で「多国籍企業に対する課税問題」を取り上げているときに現在のグローバリズムの国際秩序は弱肉強食と批判し、『八紘一宇』の精神で経済を考えるべき、といった内容の発言をしている。
三原じゅん子氏の主張は、次のリンクのサイトにあるので、興味がある方は、是非読んでほしい(➡「だから私は「八紘一宇」という言葉を使った)。私は、こんな政治家がもっと増えればいい国になるな、と感嘆した。
勝手にかいつまんで言えば、神武天皇即位の頃の「八紘一宇」の考えは、「世界のすみずみまでも、ひとつの家族のように仲良く暮らしていける国にしていこうではないか」という建国の理念であり、一国が支配するなどというおごった世界平和ではない、ということを主張したかったようである。

話はそれるが、私も現在の広がっているグローバリズム経済は、国と文化を破壊しどんどんおかしな方向に行っているのでは、と危惧している内の一人である。もっと、国それぞれが独自色を出しながら発展していく方向性にならないかと思っているので、三原じゅん子氏のいう「八紘一宇」的な経済政策を考える政治家、学者、行政が増えると、いいと思う。

5.「八紘一宇」言葉の持つ「世界平和」と、繋いでいきたいその言葉と精神

私も、現在の主流であるグローバリズム経済は、国と文化を破壊しどんどんおかしな方向に行っているのでは、と危惧している。もっと、国それぞれが独自色を出しながら発展していく方向性にならないかと思っているので、三原じゅん子氏の言うような考えの政治家がどんどん増えて日本を考えてほしいと思っている。

「八紘一宇」、「世界平和」、「ラブあんどピース」、言い方はいろいろあれど、世界平和は皆が望むものだし、どんな言い方もいいと思うが、「八紘一宇」も是非加わってほしい。あえてここでは私的な優劣をつけると、「八紘一宇」という表現こそが、他の世界にとっても優しい「世界平和」の考えに思う。
日本人として「言葉」は大事にしていきたい。2000年以上前に、我々の祖先が考え抜き、そして受け継いできた表現の「八紘一宇」の言葉と精神はGHQごときに止められるものではない。その思いと歴史を含めた言葉で、英語などに翻訳できるものではないくらい、深いものと思う。
日本人が自信をもって世界にも言える言葉として、広がったらいいと思う。GHQの呪縛はもうやめていきたい。普通の会話で出るようになるだけで、日本という国がまた深まる気がする。個人的には、飲み屋や子供との会話で、「八紘一宇ていうのがあってな」と、使うタイミングを伺っている今日この頃である。

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