安倍首相のインド・フィリピン外遊から見る対中戦略のアジアの可能性

安倍首相とモディ首相

2017年 安倍首相のアジア外交の成果と対中戦略の可能性を考える

マスコミが全く報じないが、2017年9月の安倍首相のインド外遊・2017年1月のフィリピン外遊について記述すると共に、アジアでの地政学的な戦略の可能性について記述する。

1.2017年安倍首相インド訪問での歓待

2017年9月13日~15日で、安倍首相は夫人とともにインドに訪問している。4度目の訪問だが、その歓待ぶりはほとんど報道されていない。もちろん、高速鉄道の起工式といった経済的な側面の成果はあるが、インドのモディ首相と安倍首相の信頼関係は相当なものである。モディ首相は本当に安倍首相を信頼しているようで、モディ首相の地元に招かれている。モディ首相の地元は、インド西部のグジャラート州の都市アーメダバードで、9kmにも及ぶパレードまで行われている。地元のニュースでは、この地に招かれパレードまで開かれた外国首脳はいない、と報道している。

外交はもちろん首脳だけの力では出来ないが、やはり首脳同士の信頼関係は国と国との関係を構築していく上で非常に重要な要素であるらしい。モディ首相との信頼関係は決して今回初めてできたものではない。安倍首相はことあるごとにインドを意識し、アプローチしているし、モディ首相も個人的に安倍首相と親密である。メル友にもなっているそうである。その結果が日本そしてインドの国益につながっている。

2.2017年安倍首相フィリピン訪問での歓待

もう一つ、2017年の1月に行われた、フィリピン外遊についても触れたい。ドゥテルテ大統領の就任後、ドゥテルト大統領の地元ダバオで、熱烈な歓迎を受けている。

動画は3分程度などで、是非見てほしい。ここまでの歓迎ぶりかと私も驚いた。子供たちが日本語で「It’s a small world」を歌っている姿など見ると、本当に感動したものである。

3.地政学的に見た、対中国に対するアジア連携の重要性

フィリピンもインドも、非常に重要な国々である。今の中国の軍事的・経済的侵略はどんどん広がっている。中国の軍事力は異常な勢いで伸びており、習近平はその野心を隠しさえしなくなっている。実際に、モンゴル・チベット・ウィグルは侵略されている。また、中国の大気汚染・環境汚染が進む中、特に日本に対する侵略野心とその行動はもはや公然のものとなっている。
つい20年くらい前は、軍事で日本に追いつくのは遠い未来と報道されていたが、今となっては日本だけで対処しても全く相手にされない。もちろん、日本の弱腰外交と憲法上の制約等を見透かされているためであるが・・・。アメリカですら、その国力と覇権のための行動に対しなかなか効果的に対応できていない。
日本としては、
・ 自国の経済力・防衛力を高める。
・ アメリカとの連携をより深く・強く進める。
・ アジア諸国と連携する。
という3つをすべてやらない限り、中国に対して対抗できず、チベットなどと同じ憂き目を見ることになってしまう。

特にアジア諸国は経済的な中国への依存は大きいが、親中の国は一つもないといわれる。しかし、ASEAN諸国はどうしても国力の圧倒的な差のために、中国側についている。アジアで経済的・軍事的に大国と言えるのは、日本とインドのみであり、中国に対抗する上で、この両国の連携が欠かせない。地図をみると改めてその重要性を感じる。
インドの経済成長率は中国を超えている。また人口も中国を超すといわれている。さらにインドは親日国であり中国に対して歴史的にずっと対立している。日本とインドとは、非常に親和性が高いと言える。
また地図にある通り、それに台湾・フィリピンも加えて共に中国に当たれるようになれば、中国を抑え込むことは十分見えてくると思う。特に、台湾の存在は大きい。台湾は民主主義で自由主義経済である。台湾・インドと戦略的に武器の供与等も含め協力できれば、大きな力となる。

4.安倍首相の外交状況と日本の課題

安倍首相の外交は「地球儀外交」とも言われ、マスメディアは全く取り上げないが、非常に精力的に外国との交渉を行っている。ここで述べたような視点を、安倍首相は当然熟知していて、本当に精力的に動いていると思う。日本の首相で、ここまで海外首脳としっかりと関係を築き、信頼されている首相を私は見たことがない。こうした成果はしっかり報道されるべきである。今、いかに日本とアジアが危険な状態にあるかということと、また、アジアに期待されているかということを知らないと、まったく見誤る。

ただ、アジアとの連携やアメリカとの同盟を強めることも重要だが、一番重要なのは「自国の経済力・防衛力を高める」ことだと思う。特に防衛力の話になると、新聞・テレビは感情的に反対としか言わない状況を見ると、ため息しか出ない。
また、そういう考えや発想がある有力な政治家が、安倍首相のみという状態である。意識の高い議員もいるので、是非国会が、現実をみて日本をいい方向に導く議論と行動をしてほしい。

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コメント

    • 岩内
    • 2017年 9月 29日

    全くその通りですね。長期政権だからこそ成せる外交を国民に知ってもらいたい!地上波で櫻井さんか池上さんが丁寧に説明してほしいですね。「モリソバカケソバ」を未だに一生懸命ニュースにしている番組なんとかならないかなぁ…。

      • てつ
      • 2017年 10月 03日

      地上波は全くあきらめてます。経営自体がなっていないので・・・。
      日本人が全員「虎ノ門ニュース」を見るようになれば、政治は全く変わるんでしょうけどね・・・。
      少しでも増えることを願ってまっす!

      とはいえ、安倍首相や官邸がもっとアピールすべきと思います。今回の解散の記者会見なんて絶好のチャンスのはずだったのに残念す。
      選挙期間を通じてまだまだ機会があることを願います。

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