「森友」に揺れる第196回国会とその無駄(コスト)を考える

空転する国会

「森友(文書)問題」に揺れる第196回国会の現状とそれにまつわる無駄(コスト)について考える

第196回の国会が2018年1月22日に招集された。議論は森友文書問題ばかりクローズアップされ、あまりにひどい。野党・マスコミ、そして安倍首相に嫉妬している与党議員も含めて、まったく見当違いな議論が繰り広げられていて、本当にうんざりする。これが日本の国権の最高機関か、と悲しくなる。この状況は去年から同じである。スキャンダル自体のくだらなさもあるが、そもそも国会とは国の形を議論する場であり、スキャンダルを取り上げる場ではない。特に野党が完全に取り違えている。

しかし、そんなことも言っていられない。日本の現状は本当に危機である。世界情勢は大きく変わる中、特に中国、それに伴い韓国の状況も大きく変わってきている。
(過去記事)
「中国脅威」の事実と日本の対応
溶解していく韓国と日本の現状
来年は天皇陛下の譲位もあり、消費税の増税もギリギリのところに来ている。問題は山積している中、あまりにひどい今の国会の状況をあえてまとめてみた。悲しい現実だが、国会全体を含めてまとめてみたので、是非見てほしい。

1.第196国会に提出されている法案

第196回 国会議案(1/2)

第196回 国会議案(1/2)

私も国会の法案という物をじっくり見たことはあまりないが、衆議院や参議院のホームページをのぞくと、国会でどんな法案の審議がされるているかを見ることができる。量が多いがまとめてみたので、添付の表を見てほしい。

第196回 国会議案(2/2)

第196回 国会議案(2/2)

内容は多岐にわたるし、一つ一つの法案の趣旨までみないとわからないが、国会が「立法府」と言われるのがわかると思う。細かいので見にくいが、クリックして拡大してみてもらえると見えるので一度見てほしい。

テレビ・新聞ではあまりに下らない内容ばかりが流され、また、野党のパフォーマンスばかりがクローズアップされるが、国会とは本来、法律を改正していき国民生活を向上させる機関として存在しているものである。

今回の国会でも、数多くの法案が提出され審議されるはずである。それが添付の表である。見出しを見ただけでも重要であり、国民生活に直結するようなものがたくさんある。

また、こうした立法のための準備たるや、膨大なものである。日本の最高学府を出た官僚が精魂使って作り上げたものであり、また、心ある政治家の努力の結晶がこの法案なのである。
本来、マスコミはこうした一つ一つの法案であったり、官僚・政治家の活動をウォッチし、時には褒め、時には叱咤し、とすれば、非常に健全で意味のある議論となるはずである。

2.与党と野党の国会のお寒い状況

(1) 質問時間の配分(2対8【20% 対 80%】)

国会の質問時間について、昨年に議論となった。昨年は、年の頭からずっと森友加計問題で、ずっと野党の質問は、全く見当違いのことばかりで、結局何も出てこなかった。その上野党が選挙で大敗した。そのため、与党側が世論も考えて、国会での質問の時間配分が大きく取り沙汰された。

その時、与党と野党の時間配分がそれぞれ「2対8」であることが、大きくクローズアップされた。この「2対8」というのも慣例でそうなっただけであるが、特に民主党政権時にこの時間配分が定着した。それまでは、「4対6」程度だったそうである。

小沢一郎氏

小沢一郎氏

ではなぜ、民主党が自分の時間を減らしたか。民主党よりの言い方をすれば「野党に配慮して闊達な議論をするため」といえるが、実情は違うようである。当時の民主党の幹事長であった小沢一郎氏は、民主党の未熟さを良く理解していたため、与党議員を質問に立たせること自体を否定していたことが、原因といわれる。
一方で、自民党側もそれほど褒められた状況ではない。野党に時間を長く持たせるのは、あくまでガス抜き的な意味があり、野党に国会で活躍する花を持たせるためであったことは、古くからの流れである。一方で与党側の質問は内輪の褒め合いが多く、全く緊張感に欠けていたと言われる(今もだが・・・)

(2) もめにもめて決まった配分「5対9【36% 対 64%】」

昨年の選挙もあって、またあまりにひどかった野党の質問の反省もあって、今回の国会からは時間の配分の見直しがなされた。野党は猛反発をし、相変わらず下らない議論を繰り返した。マスコミもこぞって「安倍批判」に利用した。そうしたいきさつもあって、与党対野党で「5対9(36% 対 64%)」程度となった。

「森友」のことしか頭にない今の野党なら、ゼロでもいいと思うが、与党にしても、時間を有効に使ってよりよい法案にするために使ってほしいものである。

(3) 森友文書問題で欠席した野党の時間

空転する国会

空転する国会

今回の国会で、野党は「森友文書問題」で与党の対応が納得いかないとして、国会を欠席した。その結果、国会での野党の質問時間はどうなるのか。なんと、みんなでじっと座って時間が過ぎるのをひたすら待つのである。あれだけ忙しい安倍首相も内閣の閣僚も、ボーと座っているだけである。
先に記述したとおり、野党は質問時間が短くなることについて、ずっと与党を批判し「安倍の横暴」とまで言っていた。それが、舌の根も乾かないうちに欠席戦術とはあきれかえる。国のことなど全く考えず、法案にはまったく勉強する気もなく、単なるパフォーマンスだけである。

これが、国権の最高機関のやることか、と本当に悲しくなる。当然、全く予算や法案と関係のないことでワーワー騒いで欠席する野党に対して許せない気持ちがあるが、一方で与党も与党で国会を有効に運用するという考えはないのだろうか?大の大人で、しかも日本での最高峰の人達が集まっている場をなんだと思っているのか。

国会の審議は、決して内閣が決める訳ではないので、安倍内閣はそれに従うだけである。国会は「国対委員」というグループが運営を決めるのだが、これが無能としか思えない。会社であったらあり得ない時間の無駄使いである。「働き方改革」というのなら、国会の無駄を本気で反省してほしいものである。

3.国会にかかるコスト

(1) 国会議員の待遇(「給与」)

国会議員の「給与」は、約年間で2,200万円である。更に、交通費・航空費も支給され、それ以外にも数々の「手当て」がでる。下記に簡単にまとめた。

【歳費】(129万4000円×12ヶ月)+期末手当(635万円)=2187万8000円
【文書通信交通滞在費(文通費)】毎月100万円支給
【会派所属議員に支給される「立法事務費」】月65万円(年780万円)
【公設秘書】510万円~1100万円(×3人)

国会は年中開かれているわけではない。更に、衆議院の本会議は火曜日・木曜日・金曜日で、参議院の本会議は、月曜日・水曜日・金曜日と、週の半分のみである。にも関わらず、欠席する国会議員は非常に多い。少なくとも半分は来ていない。衆議院はその出欠すらつけていない。

私としては、上記の金額が高い、といいたいわけではない。その重責や勉強すべき範囲の広さを考えれば、真面目にやればお金はかかると思う。むしろ、真剣にいろいろ勉強し、調べ、足を運んで、国のためにいい仕事をしてくれるのなら、税金からお金を出しても全然いいと思うし、そうした国会議員が増えてほしいと願う。

しかし、特に野党の全員と、与党の緩みきった議員を見ていると、憤慨する。自分の払った税金の一部が、全く勉強もしようとしない国会議員に使われるのを見ると、本当に情けなくなる・・・。

(2) 国会のコスト

「国会の一日あたりで使われる税金は3億円」とか言われることもあるが、いろいろ計算方法があるだろうから、ここではそれについて述べる気はない。私が述べたいのは、これに関わる準備のための、人の時間的コストの膨大さである。

先ほどは国会議員の話であった。しかし、実際には事務方すなわち中央省庁の官僚が、膨大な時間を使ってその準備を進めている。国会答弁から、法案作成から、なにもかもが官僚の準備なしでは運営できない。そして、その準備が野党の空転や審議拒否、などによって、全部無駄となっていく。
中央省庁の官僚と言えば、日本の頭脳のトップクラスが集まる場所である。そのトップクラスが夜な夜なかけてやった仕事が、全く無駄になったり、国会ですべき議論ではない「森友学園」などという些末な議論に右往左往させられているのが、現状である。これこそ、国家の損失と言えるのではないだろうか。

官僚の頭脳は、日本の国益に資するように、日本の未来のためにこそ使われるべき、大事な日本の「人的資源」だと思う。野党を中心とした政治家・マスコミが、結託してそれらをおとしめているとしか思えない現状こそが、異常であると思う。

4.「森友問題」「森友文書問題」を国会で取り上げる野党の責任

「森友問題」などということは国にとっては些末としか思わないが、あまりにひどいので、書かざるを得ない。昨年からいつまでこの議論を引っ張るのか、と辟易している。

籠池容疑者

籠池容疑者

そもそも「森友学園」の問題は、国有地の払い下げの問題であり、最初から近畿財務局がやり方を誤った、と言われていた。詐欺師である籠池氏が、財務局を脅した事件に過ぎない。元財務官僚の高橋洋一氏は、昨年の早い段階からこの論を言っており、まったく安倍首相や、ましてや昭恵夫人がなにか便宜をはかったなど、あるはずもない、ということはわかっていた。実際、あのあたりの土地は同和問題(部落問題)もからむやっかいな土地で、理財局としては早く手放したかったところのようである。マスコミがこのあたりを報じないのは、そうした理由である。

 

辻元清美氏

辻元清美氏

ちなみによく言われることだが、すぐ近くの「野田中央公園」の払い下げも同様である。国有地の払い下げにより売られた土地だが、ただ同然で売られていて、こちらの方が金額も大きく不透明なものである。これが売られたのが民主党政権時であり、辻本清美議員の選挙区であり、辻本氏は当時建設副大臣であった。実際に介入があったという話もあるし、土地の評価額をめぐってかなり黒い噂のある業者とのつながりも指摘されている。疑いというなら、こっちの方が疑惑は大きい。
『だから「森友学園」も仕方なかった』といいたい訳ではなく、そんなに問題なら、警察か検察が調べればいいことであり、国会でずっと取り上げる話か、と言いたい。これだけやって、何の違法行為も出てきていないのである。「国会議員」が「国会」を空転させる理由がこれでは、話にならない。

佐川 前国税庁長官

佐川 前国税庁長官

「森友文書問題」も同様である。まさか財務省がこんなことをするとは思わなかったので驚いたが、どちらにせよ、財務省のしかも一部局が暴走したことである。しかし、それを利用した動きが垣間見える。
財務省の最も中枢は「主計局」である。この主計局が増税・緊縮路線しか考えない日本の不景気の諸悪であるが、ここが解体でもされるならいいのだが今回の理財局程度の話では、主計は揺るがない。「財務省解体」という論調はあるが、財務省(主計局)はまったく無傷のまま、むしろこの騒動を利用して、主計局が恐れる安倍首相を、降ろすような動きが活発になっているようにしか見えない。財務省べったりの政治家(特に自民党、小泉親子等)がこぞって政府の批判をし始めているあたりで、どうも裏があるようにしか見えなくなってきた。

文書改ざんについて理財局の組織的な関与があったとしても、どう見ても政治家からの指示はない。官僚が勝手にやったことの責任を、なぜ麻生大臣が取る必要があるのか。「監督責任」と言うには、あまりにひどすぎる。これならわざとやらせれば、いつでも大臣の首が取れることになる。ましてや、安倍総理や昭恵夫人など、まったく関係が無い。ちなみに、民主党政権時代に厚生労働省がやった書き換えはもっと悪質であったが、当時の長妻大臣はおろか、官僚すらやめていない。

それより、そもそも「森友学園」の国有地払い下げに関して、火の無いところに煙を焚いて優秀な官僚達を違う方向に向かわせた、野党とマスコミの無根拠かつ低レベルな追求こそが、責められるべきではないか。これだけの時間と人的資源を投じて、文書書き換え(書き換えの内容も、結論とは関係ない箇所を削ったのがほとんど)以外の違法行為は全く何も出てきていないのである。
自殺者まで出したのは、野党の責任とも言えるし、国としてこんな下らないことに時間を使い「無駄」となっている損失は、計り知れず大きいと思う。

5.国会のあるべき姿と今後の方向性

あまりにひどい状況に辟易しているが、先に示したとおり、重要な法案は目白押しである。また、特に中国共産党が進める世界覇権への道は着々と進んでいて、北朝鮮問題も大きくそこにのしかかってきている。中国は、今も毎日尖閣に来ているのである。
今の日本の状況を一番喜ぶのは中国共産党である。日本がなにもできずグズグズしている内に、中国は確実に駒を進めている。それに気づいてほしいものだが、わざとやっている節もある。国会を止めて安倍首相を批判しているマスコミ・野党は、ほとんど中国の批判をしない親中派の面々ばかりである・・・。また、与党で政府批判している人達も同様である・・・。
「森友問題」は「森友文書問題」となり、話がまた変わってきているが、確かに公文書の偽造は大問題である。だからこそ検察にでも任せて、国会議員は国会議員の仕事に戻るべきである。

下らないパフォーマンスしかできない政治家とマスコミに国家が付き合っていては、沈むだけである。国として進むべき課題が山積している今、早く目覚めてほしい。正しい目を持ち高い問題意識をもった政治家もきちんといるので、彼らの活躍を是非期待したい。

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コメント

    • ゆうじ
    • 2018年 3月 26日

    もとい、御三方に同感です。

      • てつ
      • 2018年 3月 27日

      ほんと、ここまで来ると喜劇ですね。まぁ、あきれます。

      とはいえ、もともと期待もしていない野党とそれに乗る与党議員はさておき、
      心ある議員達の活躍を期待したいですね。青山さんの今週の虎ノ門ニュースはいいですよぅ。
      勇気をもらえます。

    • ゆうじ
    • 2018年 3月 26日

    お二人に全く同感です。
    せめて、国民から受信料を徴収しているNHKくらいは「国民のための報道」を正しい優先順位で放送してほしいのですが…お得意の何処ぞのための洗脳ですね。

    • 優子
    • 2018年 3月 25日

    テレビをつければ森友報道ばかり。事実をつたえるならまだしも一方的な見方しかしていない。和田さんもかなりメディアで叩かれてましたね。
    日本が今やらなくてはいけない事を正しく報道して欲しいものです。

      • てつ
      • 2018年 3月 26日

      ほんと森友はうんざり。
      テレビは見なければ問題ないけど、国会でまだやってると思うとほんと悲しくなるね。

      青山さんは更に更に憤慨しているだろうけどね・・・

    • ゆかり
    • 2018年 3月 24日

    本当に、モリカケしつこいわー。
    青山さんが月曜日の虎ノ門をお休みして国会に挑んでるというのに。
    そして、マスゴミを信用しちゃう年配の方々も残念だわぁ。
    今、凄い大事な時期なのに、稚拙過ぎてイライラするー!
    まだ救いは若者達が冷静に安倍さん支持してることかな。その声をマスゴミにコントロールされてる親世代に伝えて欲しいわ。
    このブログも拡散せねば。

      • てつ
      • 2018年 3月 24日

      青山さん、さぞ憤慨しているだろうな、と思うわ。ほんと、森友はうんざり。
      お花畑の親世代には、「月刊Hanada」という月刊誌が有効だよぅ。

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