YouTubeでも!

安倍元総理の殺害を「(元総理)暗殺事件」となぜ言わない!? ~安倍元総理の「暗殺」を考える~

安倍元総理「日本を取り戻す」

安倍元総理の殺害は「銃撃事件」ではなく「暗殺事件」。安倍元総理の「暗殺」の意味とその後を考える。

安倍元総理の「銃撃事件」と聞くたびに不愉快な気持ちになる。もちろん、事件そのものと安倍元総理が亡くなったことのショックによる不愉快さもあるが、「銃撃事件」といういい方にひっかかる。歴史的大事件であり、どう考えても「暗殺事件」と言うべきである。
なぜこうなってしまうのか、そして安倍元総理への追悼をこめて、まとめてみた。お付き合いを。

1.「安倍暗殺事件」を犯人個人の問題に矮小わいしょう化する報道の異常性にだまされてはいけない!

悔しい、ただただ、悔しい。これからという安倍元総理がこのような形で、一人の異常者により殺されたことは、悔しい、としか言えない。

安倍元総理を乗せた霊柩車を見送る人々(増上寺前)
安倍元総理を乗せた霊柩車を見送る人々(増上寺前 デイリーHPより)
硫黄島で旧日本軍の遺骨採取の状況を聞く安倍元総理
硫黄島で旧日本軍の遺骨採取の状況を聞く安倍元総理(平成25年 2013年)

私は安倍総理時代のすべての政策に賛成した者ではない。しかし、安倍元総理が「誇りある伝統と歴史を持つ日本」を愛し、護ろうとしていた数少ない政治家の一人であったし、総理大臣を辞めたからこそ出来ることは、これから非常に多くあった。そして、安倍元総理は多分にその意欲も体力も持って精力的に動こうとしていた。
だからこそ、悔しい、悔しい。

これだけの大事件であってもマスコミは相変わらず「安倍元総理を利用」している人の不幸を感情論で垂れ流し「かわいそうムード」を作って視聴率を上げようとする。この事件の問題点を犯人の山上(やまがみ)個人の問題にすり替え、それをセンセーショナルにかき立てる。まるで、本来見るべき真実から目を背けさせるためにやっている。まったく、国民を馬鹿にした報道をし、またそれに乗ってしまう人も多くいるというのが事実である。

しかし、どう考えても今回の件は、「一人の異常者が政治家を『襲撃』した」という程度の物ではない。これからの日本を揺るがしかねない大事件であり、これを「銃撃事件」とするのは、どう考えても問題を小さくしようとしている、あるいは、小さいと思い込んでいるマスコミの姿勢によるものとしか思えない
Wikipediaにそれが如実に表れている。

Wikipediaにみる「安倍晋三銃撃事件」と「暗殺事件」
Wikipediaに見る「安倍晋三銃撃事件」と「暗殺事件」

なぜ、ケネディ大統領は「暗殺事件」なのか?いわんや、未遂で終わったレーガン大統領も「暗殺未遂事件」とある。なぜ、「安倍元総理銃撃事件」なのか?どう考えてもおかしい。

安倍元総理は、一人の政治家ではあるが、実績もさることながら、今後の日本にも多大な影響を与える力を持った人であった。その人が、白昼堂々と殺されたことの意味は、日本そのものの尊厳にも関わる大事件のはずである。安倍元総理の支持者であっても支持者でなくともである。犯人の追及はもちろん大事だが、これを単なる「銃撃事件」としては、日本の国としての姿勢が問われると言ってもいい、と思う。

日本語で言えば「安倍元総理暗殺事件」と思う。テロとも言えるが、まさに現在の「暗殺事件」である。

2.歴史上でも、まれにみる「政治家暗殺事件」

政治家が不慮の死を遂げるのは、私の人生の中でもいくつか聞いている。しかし、今回の「暗殺事件」はそれらを遙かに超える破壊力があると言っていい。理由は、

① 安倍元総理が元総理として、ある意味で現職総理大臣以上の政治力を有していた
② 安倍元総理がいることで、日本外交にも大きな「幅」が出来ていたのにそれを失った
③ 安倍元総理はまだ元気で、それによる活動を積極的に行っていた

という事である。安倍元総理の訃報を聞いたとき、特に印象的に思い出したのが中川昭一先生の死の時だが、あの時ともまた違う。中川昭一先生は偉大な政治家で有り、それを失ったことは現在にも大きな痛手であることは間違いない。
しかし、安倍元総理は近代日本史上、最長の内閣として唯一の存在であり、また、まだ若く「待望論」を持ったままの総理辞任であった。それをいとも簡単に奪うというのは、「日本という国に対する挑戦」と認識すべき大事件であり「暗殺事件」である

伊藤博文公
伊藤博文公

銃撃と言えば、ケネディ大統領の暗殺事件レーガン大統領の暗殺未遂事件がある。しかし、アメリカの話なので比較するのは難しい。

となると、日本で総理クラスでのテロと言えば、伊藤博文公の朝鮮人による暗殺事件となる。逆に言えば、それしか見当たらないぐらいの大事件である。
現代にいると、とかく「歴史の一ページ」という言葉が乱用されているため麻痺してくるが、安倍元総理の暗殺事件は揺るぎのない「日本の歴史の黒い一ページ」であることは間違いない

3.疑問だらけの暗殺事件。なぜ、犯人は執拗に安倍元総理を狙ったか?なぜ、警備があれほどお粗末だったか?・・・

今回の暗殺事件を政治的・歴史的に見て来たが、「事件」として今回の暗殺事件は明らかにおかしい点がいくつもある。

・ なぜ、犯人の山上(やまがみ)は執拗に安倍元総理を狙ったか?
・ なぜ、普通に考えれば分かるほど警備が手薄だったか?
・ 1発目と2発目の間で時間の猶予があったのに、守れなかったのはなぜか?
・ なぜ、そもそも演説の会場が「平場」で「後ろががらあき」だったか?
・ 犯人は長年、試射も含めて行動をしているのに、公安はノーマークだったのか?

素人の私からしても、どう考えてもおかしいことばかりである。「何をいまさら」と言うかも知れない。しかし結果論、といえばそれまでだが、再発防止においては「結果論」抜きには語れない。そして、この「結果論」を検証しない限り、「日本の仕組み」そのものが問われかねない

四方から見られる遊説場所
四方から見られる遊説場所(nippon.comより)

本当に単独犯なのか?単独犯としても、その背後は山上(やまがみ)一人の問題なのか?
一方で、こんなずさんな警備をするのが「日本の体制」なのか?
これらの「?」は徹底的に追求し、それに対する改善を行わなければ、「日本の民主主義」そのものの危険となってしまう。これほどの人物を「守れない国」となってしまう

4.「安倍元総理の死」の結果の重要性

安倍元総理の死の影響は、計り知れないものがある、と言わざるを得ない。

政治というのは一人でやるものではないので、独裁者でない限り影響はそれほどない、と考える人もいるかも知れない。
しかし、会社や自分の部署を例に考えて欲しい。自分の部署に、正論と持論をしっかりもち、そして組織のトップにも顔が聞く人がいたら、仕事を進める上でどうだろうか?仕事をしたくない人は嫌かも知れないが、仕事を進めようとする人達は頼りにすると思うし、心の支えにもなると思う。

組織と言っても、やはり重要なのは「人」だと思う。と考えると、いわゆる「保守」として政治を行う政治家にとって、安倍元総理ほど「頼りになる」政治家はいなかったと思う。とてつもない「1議員」だった。
となると、日本は「保守」の中心としての「柱」を失った形になった、ということが言える。

「保守」と政党
「保守」と政党
安倍元総理とトランプ元大統領
安倍元総理とトランプ元大統領

また、もう一つ言えるのが、「外交」の面である。ここまで世界のトップにパイプのある人物は、日本のみならず世界中にもいない。外交は、なかなか目には見えないが、人と人との人間関係はとてつもなく重要である。今、アメリカでは中間選挙を控えトランプ大統領が大きくクローズアップされている。アメリカでは大きく「保守」が力を付けようとしているこのときに、そのまさに「中心」であるトランプ大統領と唯一話が出来る安倍晋三氏という個人は、日本とアメリカを結ぶ最強の「パイプ」だった。

トランプ大統領だけではない。ロシアのプーチン大統領、イスラエルのネタニヤフ大統領、インドのモディ首相・・・、安倍元総理のもつ「パイプ」は計り知れず日本にメリットをもたらしていた。それが、一人の狂人によって失われた

安倍元総理という人は、それだけの人物であり、日本としての大きな「力」だった。それを、一人の狂人が奪い、それをいとも易々と許した国としての体制があった。それが許されていいのか?

5.安倍元総理の死をプラスにするためには?

安倍元総理の暗殺事件は、日本に取ってとてつもない損失であることは間違いない。しかし、人はいずれ死ぬものであり、いつまで言ってもきりが無い。
とにかく、安倍元総理は暗殺され亡くなった。その無念の死を迎えざるを得なかった安倍元総理が笑顔になるには、いくつもあるが大きく言えば、下記の二つと思っている。

① 安倍元総理が最初に言っていた「瑞穂(みずほ)の国」として、日本独自の資本主義の理念の元、現在のグローバリストが金に物を言わせて動かすような経済ではなく、日本独自の経済社会を作る。

② 憲法9条を改正し、日本が自分の国を自分で守る「普通の国」にすること。

安倍元総理「日本を取り戻す」
安倍元総理「日本を取り戻す」

この2点こそ、安倍元総理が心よりやりたかったことだと思っている。どちらも、とてつもなく難しい課題だが、日本はこの2点を突破したとき安倍元総理が言っていた「戦後レジュームからの脱却」になり得ると思っている。

高杉晋作公
高杉晋作公

安倍晋三氏の「晋」は、私の尊敬する幕末の高杉晋作公の「晋」から取ったと聞いている。若くして亡くなった高杉晋作公と同じく、心半ばでなくなった安倍元総理の思いを、我々残った日本人が引き継げればと思う。

心より、心より、ご冥福をお祈りします。すべてを賛成ではなかったが、国民の一人として「ありがとうございました」という言葉と、「お疲れ様でした」とお伝えしたい。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

購読フォロー

メールアドレスを記入して購読登録をすれば、新規記事をメールで受信できます。登録解除も受信メールから簡単に出来ます。興味あれば、是非ご登録ください!

Calendar

2022年8月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
ページ上部へ戻る
TOP