- 2018-3-5
- 金言・格言
- 8 comments
「知行合一(ちこうごういつ)」(陽明学)に思うこと
江戸時代のシリーズで何度も紹介した言葉だが、あえてもう一度触れたい。
陽明学における言葉である。直訳的に表現すれば
「知(識)を得たら、行(動)が同様にあるべきである。また、行う時は知を得るべきである。」
といったところである。簡単に言えば、
「勉強したら(あるいは知ったら)実践すべき。行動するなら勉強すべき。」
ということかと思う。
幕末において、この標語に影響を受けた人は枚挙にいとまがない。吉田松陰は自身を「陽明学者」といって「知行合一」を掛け軸にして飾っていた。その弟子である高杉晋作、久坂玄瑞はもちろん、福井藩の橋本左内・横井小楠、長岡藩の河井継之助など、みな何らかの形で陽明学の「知行合一」に触れ、その行動の原動力としている。
現在では、仕事をしていてもかなりの頻度でこの言葉を意識することがある。こうすればいいという「知」(アイデア)があるにもかかわらず、行動しない場面を見たときである。できない理由ばかりの愚痴が先行し、結局何もしないところを見ていると、行動の重要性を痛感する。また、行動しやすい環境を作ることの重要性を思い知らされる。
行動には勇気を伴うかも知れないが、せっかく得た「知」は生かしてこそ意味があると、常々思う。そう思う私は、「陽明学派」に入るのだろうか・・・。何にせよ、単なる頭でっかちの「知」のみにはならないよう心がけたい。もちろん、何もかもが行動に移せるものではないが。
思い立ったら行動に移す、この考えの重要性を常に意識したいと思う。
コメント
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会う度に色々な知が増えている今日この頃です。私は即行動はあまりしない派だけど、地味に前進です。フリガナ付けてくれてありがとう。
コメントありがとう!
「ちこうごういつ」は読みにくいからねぇ。
10月ブログを改めて読みましたが良い言葉ですねー。波乱万丈なてつさんにピッタリ!?失礼(笑
なかなか印象的な言葉ですよね。学生時代に出会って、妙に印象に残ったものです。
いい言葉ですねー。いまさらですが、座右の銘にしようかな(笑、いや真剣
「座右の銘」は何個あってもいいので、是非加えてあげて下さい。
私の座右の銘はいくつもありますが、一つあげるなら「順逆一視」ですかね。
菜根譚の文言ですが、いつも心がけています!
ワタクシは思い立ったらすぐさま行動して後から一生懸命勉強して行動に追いつくタイプです。
知がないから頭でっかちになることはないけど、後々苦労することもあります。
でも行動したことに後悔したことはないので、熟考する癖をつけねば。
行動ありきでいきましょ!学ぶのは後からでもできるからね。