『人はいつ死ぬと思う?・・・人に忘れられた時さ』(マンガ「ワンピース」より)

Drヒルルクの最後(マンガワンピースより)

マンガ「ワンピース」のDr.ヒルルクのセリフ『人はいつ死ぬと思う?・・・人に忘れられた時さ』に思うこと

マンガのセリフで恐縮だが、マンガの「ワンピース」のセリフを取り上げたい。この言葉との出会いは、私の父が亡くなってからしばらくしてであり、私にとって非常に印象的で今も常に胸に残っている言葉である。

1.Dr.ヒルルクの死の前の言葉

マンガなので深いことは読んでもらえばいいが、このセリフはワンピースを知っている人で知らない人はいないと想う。Dr.ヒルルクというキャラクターが死ぬ際に、死について語ったことである。

Drヒルルクの最後(マンガ「ワンピース」16巻より)

Dr.ヒルルクの最後(マンガ「ワンピース」16巻より)

セリフの詳細は以下の通り。

「やめておけ お前らにゃおれは殺せねェよ 人はいつ死ぬと思う・・?」
「心臓を銃で撃ち抜かれた時・・・違う」
「不治の病に侵された時・・・違う」
「猛毒のキノコのスープを飲んだ時・・・違う!!」
「・・・人に忘れられた時さ」

この後、Dr.ヒルルクは盛大に死を迎えることになる。このセリフはものすごく深く自分の中に残ったことを今も全く忘れない。

Drヒルルクの最後(マンガワンピースより)

Dr.ヒルルクの最後(マンガワンピースより)

前後の話は、マンガを読まないとわからないので、知らない人は是非ご覧を。ただし、ワンピースは前後を知らないと話がわからないので、全く読んだことのない人には苦労を要するが・・・。

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2.身近な人の死とDr.ヒルルクのセリフ

あまり正確に記憶はしていないが、このマンガが出た頃は私も働いていていい大人になっていた。それでも、このセリフは私に大きく心に響いた。

私は早くに父を亡くしていたが、どうしても父が「死んだ」あるいは「亡くなった」という表現がピンとこなかった。あまりにも身近な人が亡くなると、逆にあまり実感がなく、またすぐそこにいるような気もしていたからである。「会えなくなった」という表現が最も近いかな、と思っていた。今でもそうだが。

そんな時に出会ったこのセリフには、深く感動した。私の記憶と言うより感覚の中でまだ父がある限り、むしろ「まだ生きている」と考える事の方が自然のように思えた。「人に忘れられた時」が人の死ぬときとすれば、私の父は私の中で生きている、ということになる。

3.死しても生きる人と、生きながらも死する人と

この言葉は、もう一つの意味も考えられる。

「人はいつ死ぬのか。人に忘れられたとき」といえば、「生きていても死んでいる」と言える状態もあり得る、とも読める。そこまで考えたセリフではないかも知れないが、「死」を考えることは、そのまま「生」を考えることと同じと思う。この言葉を見ると「死」のことを語りつつも、「生」のことも指し示しているようにも思う。

4.「死」と「生」と

結局は生きている人の考え方次第なんだろうが、私はこのセリフのような考え方を大切にしたいと思う。

父に限らず、亡くなった人は大勢いる。身近な人のみならず、歴史の先人達も、その人達を思い偲べば、私の中では生きている、とあえていいたい。そうした人達に支えられて今があるという考え方はいかにも日本的だが、美しくそして尊い考え方と思う。
また、一方で自分はしっかりと「生きているのか」と、常に問いながら進んでいきたい。

子を持つ親となり、ふと考えることがあったのでこの言葉を思い返した。マンガのセリフとはいえ、本当に心に残るものであり、深く心にとどめておきたいと思っている。

もし読んでいない人があれば、是非のご覧を。ただし、全部わかるには第1巻から読んだ方がいいので、少々苦労するが・・・。

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コメント

    • ゆうじ
    • 2018年 12月 12日

    いいですねー。私もワンピースの中で一番好きなシーンです。このセリフの後のドルトン「国も同じだろうか?」ヒルルク「受け継ぐ者がいりゃなあな」も心に刺さります。

      • てつ
      • 2018年 12月 13日

      ドルトンとヒルルクのやりとりは、私も好きです。

      まんがもいい言葉がたくさんありますな。

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