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医者と病院の制度が「病人」を増やしていないか?

ガン患者推移と予測(武田薬品HPより)

現在の日本の「医者と病院の役割」は「病人を増やしている」のでは?

健康には自信があった自分だったが、「ガン」という大きな病気に向き合わないといけなくなってからだいぶ経つ。医者とも定期的に会い薬も常に飲んでいるが、そんな中でふと「医者と病院の役割」に疑問を持つことがある。医者には感謝しつつも、現状の日本の医療の問題を考えてみた。是非、ご覧を。

1.増え続ける医療費が示す、日本の「医者の役割」の現実

日本の財政を考える上で、ものすごい勢いで増え続けているのは「医療費」である。「医療は飛躍的に進歩した」とか「薬の開発は日進月歩」とか言われているのに、医療費は増え続けている。

日本の医療費の推移(厚生労働省発表より)
日本の医療費の推移(厚生労働省発表より)

「医療費が増えている」ということは「患者が増えている」あるいは「減っていない」ということと言える。
「医療が発達し病気は治りやすくなった」
、はずである。ではなぜ、医療費が増え続けるのか。それは病気が「治った」のではなく「病気に対処した」だけであり治っていないからである。

そもそも医療とは何か、医者とは何だろうか。病気になったら治す存在なのか?ならばなぜ医療費が増え続けるのか。
それを考えた時に日本の現実が見えてくる。

① 医者・病院は病気を治しているではなく「対処する」だけで、患者を「治して」はいない。
② 日本において医者・病院の役割は、「病気になれば対処する」役割であり、それによりお金を得ている。「病気にならないようにする」ことは、そもそも「役割」になっていない、どころか、それをすれば彼らの収入は減ることになる。

①は結果を見れば明らかである。増え続ける医療費は、如実にその現実を示していて、「患者」は増える一方である。
②はその背景と言っていい。医者・病院は患者がいればいるほどお金が入る仕組みになっている。そしてその出来上がった仕組みの上で、医者・病院も慣れきってしまっている。
私自身、大きな病気となって医者・病院のお世話になる存在となった。個人的には、医者・看護師・病院には感謝しているが、正直なところ医者・病院に対して疑問はずっと持っている。「治すという視点はないのか」という疑問である。

医者から「大丈夫ですか」「困ったことはないですか」とはいつも言われる。しかし、私がどのような食事をしているか、とか、生活上で病気に対するアドバイス(生活をどうすればいいのか、食事をどうすればいいのかという「治す視点」のアドバイス)とか、言われたことはほぼない。「何かあれば連絡ください」の一点張りで、そして「何か」があれば、すぐに薬を処方する。それは、『病気を「治している」のだろうか?』、という疑問が、自分の例でもずっと思っている。

そもそも「治す」という視点がないのではないか?というのが私の経験からも得られる根本的な疑問である。

2.増え続ける「ガン患者」と治す気のない厚生労働省の「ガン対策」

先ほどの「日本における医者・病院の果たしている役割」を考える上で、ガンの状況を見ると分かりやすい。
ガン患者は、日本では増える一方である。諸外国では減少に転じているところが多いにもかかわらず、日本では増え続けている。

ガン患者推移と予測(武田薬品HPより)
ガン患者推移と予測(武田薬品HPより

高齢化が進んでいることが原因かもしれないが、どう考えてもこの増え方で医療費も増え続けているのなら、そもそも今の対応が間違いでないか、という疑問を持つべき時と思う。

では今の対応はどういうものか、厚生労働省の「対策」を見て欲しい。

厚生労働省「ガン対策基本計画」(厚生労働省HPより)
厚生労働省「がん対策基本計画の概要」(厚生労働省HPより

上記を見て、どう思われるだろうか。「ガンになったらどう対処すべきか」ばかりで、「治す」あるいは「予防」の視点はほとんどない。そして、「対策」と言われる物にはすべて高額なお金が伴い、かなりの金額が動くことになる。

そのなかで数少ない「予防」のところがあったので、見てみた。「第2 分野別施策」の「1.ガン予防 (1) ガンの1次予防」のところだけが「予防」のところである。それを見てみる。

厚生労働省 「がんの一次予防」(厚生労働省HPより)
厚生労働省 「がんの一次予防」(厚生労働省HPより

少し字が小さくて見づらいかも知れないが、是非、拡大してみてもらうか、厚生労働省のHPから見て欲しい。「がんの予防」として書いてある内容は、どこの家庭科の教科書に書いてあるのか、とあきれるものである。「タバコはやめよう」「酒は控えよう」「食事はバランス良く」という一般的な言葉が並び、この後いろいろ書いてあるが、読む気も起こらない内容である。どうみても「予防」に本気で取り組んでいるとは思えない

タバコの年齢別喫煙率の推移
タバコの年齢別喫煙率の推移(ガベージニュースより

そしてここで指摘しておきたいのは、例えば「タバコ」の例である。日本人の喫煙率は劇的に下がっていてピークの1/3にもなっているにもかかわらず、先のガン患者の推移で「肺ガン」は増え続けている。
つまり、まったく戦略が破綻し「ガン治療に役立っていない」にもかかわらず、政府は同じ方法でしか医療を導いていないのである。

3.「検査」では病気は治らない!「保険」は病気を治さない!

先ほどの厚生労働省のガン対策にもあるが「ガン検診を進める」ことが、「ガン対策」の柱のひとつとなっている。しかし、「ガン検診」はガンを治すわけではない。それが「対策」の大きな柱であることは、どう考えてもおかしい。
これは、まさに2020年9月現在の武漢コロナに対する状況と似ている。「PCR検査」は武漢コロナを予防するわけでもなければ、治すわけでもない。それどころか、その正確性も疑われ人々を無用な不安に陥れるだけである。これは、患者を減らすどころか、「患者を増やす政策」なのである。にもかかわらず、マスコミは「PCR検査をすること」が病気の対策のごとく言っている。

PCR検査やガン検診に限った話ではないが、検査・検診が増えれば増えるほど医者・病院にはお金が入る。また、国の財政支出は増大する。つまり、「検診を誘導することは医者・病院にとっては利益がある」ということである。不安が広がれば広がるほど、そのサイクル及び金額は大きくなっていく。

また「保険」も散々宣伝されている。「保険に入れば安心」「保険に入れば家族に迷惑をかけない」というが、当たり前のことだが「保険が病気を予防するわけでも、治すわけでもない」。もちろん、最低限の保険は必要と思うが、これも不安を煽れば煽るほど儲かる業態と言わざるを得ない。

4.「早期発見」とは「早期に薬漬けにする」ということ。そして薬は恐ろしい。

「早期発見」というと聞こえがいいが、果たして「早期発見」は患者にとって幸せなのか?

もちろん「早期発見」により、重篤な病気であればあるほど、治療のオプションが増えることは言える。しかし、「早期発見」をすれば医者は治療を必ず行う。本来なら治療していなかった病気や症状に対しても「薬」を処方することになる。それは間違いない。それが「医者の役割」だからである。
つまり、あえて強く言えば、『「早期発見」はすなわち「早期の薬漬け」のスタート』と言える。医者に悪意がある、と言っているのではない。現在の「医者・病院の役割がそうなっている」ということである。

先ほど記述したとおり、「早期発見」は重篤な病気にはいいかもしれないが、いつもなら薬をもらわないような症状でも医者にかかることになる。それはすなわち、「薬を処方される」ことになる。

そしてこれが重要なのだが、「薬」の大部分は「治す」のではなく「症状をやわらげる」という効果しかない。結局治すのは、自分の体なのである。「薬」はその一部を助ける物、と考えないといけない。
ただし、「薬」にはほぼ間違いないく「副作用」があり、他の病気や問題を引き起こす可能性がある。しかも、「薬」には常習性があり、強い薬であればあるほど飲み続けないといけなくなる。すぐにはやめられない。

それでも「早期発見」を「病気の対策」と言っていいのだろうか?

5.本来は、病気は「治すもの」ではなく、「かからないようにするもの」

では、どうすれば自分の健康を守れるのか。それは「自分で高い意識をもって病気にならないように対応するしかない」としかいいようがない。今の日本での「医者・病院の役割」は、「病気を治す」のではなく「病気に対処する」役割でしかない以上、医者に「病気を治すこと」あるいは「病気にならないこと」を求めること自体が間違いと言わざるを得ない。

そもそも、先ほどの厚生労働省の「ガン対策」にあるとおり、国の政策の方向性が間違っている。ガンと向き合う事になった私の意見として、明確にそう言える。「対策」という名の「対処」ばかりで、結局お金をかけることしか考えていない。「健康」という観点からも間違っているし、「経済合理性」という観点からも「原因」に力を入れずに「対処」ばかりをしていては、まったくの間違いとしか言えない。

本来「健康保険」は「怪我に対処する」物だったと言われる。日本の「国民皆保険」は確かに誇るべき制度かも知れないが、病気に対して「かかったら治そう」という考えが国民に植え付けられたのなら、それは本末転倒である。「病気にはかからないようにする」という意識無くして、自分の体は守れない。

6.大切なのは「自分なりの病気にならない方法」を模索し生活すること

日本の財政問題としても、個人の生活レベルとしても、今の医者・病院の役割及び政府の方向性は、明らかに間違っている。

では、個人個人でどうすればいいのか、と言えば、『「病気にならない方法」を自分でしっかり勉強し、それを心がけた生活をすること』である。

最も重要なのは食事であるが、それだけでもいろいろな方法があると思う。そして食事だけでなく、「精神の健康」も病気の予防に大きく役立つと思う。もちろん「適度な運動」もである。
ただ、具体的な方法ややり方は人それぞれと思う。とにかく大事なことは、「医者は病気を治す存在では無い」ということを理解することと、「自分の健康は自分で守り育てるもの」と意識することと思う。

今はいろんな手段で情報が取れる時代である。それにより、「自分なりの健康方法を自分で模索し、それを実践する」ということは比較的容易になった。「楽しみながら」自分の健康を守って行ければ一番善いと思う。

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