「白い悪魔」と言われる「白砂糖・白米・小麦粉」の危険を知り、「豊かな食」を目指そう!
私は、「ガン」という大病を経験している。今も、いろんな意味で「闘病生活」と言える状態と言っていい。この病気をきっかけに、「食」に対する見方が大いに深まった。所説いろいろあるが「白い悪魔」と言われる「白砂糖・白米・小麦粉」について考えてみた。是非、ご覧を。
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1.「白い悪魔」とは?
「白い悪魔」という言い方をご存知だろうか?ここで取り上げたいのは、食べ物の話である。
いろいろな言い方があるが、特に「白い悪魔」として名前が挙がるのが、
「白砂糖」「白米」「小麦粉」
である。
3つとも共通点ははっきりしている。市場のために・大量生産のために「糖質」が多すぎるものになった、ということである。砂糖は言うまでもないだろうが、白米も「精米」という名の下に栄養がどんどん取り除かれ、結果「糖分だらけ」あるいは「栄養をそぎ落とした」上での白米、が出来上がる。
「小麦粉」は同様に「精製」により栄養が取り除かれ「デンプン(すなわちブドウ糖)だけ」となる。
ここでは「白米・砂糖・小麦粉」を一切取らないことを勧めるものではない。しかし、自分の健康は自分で作る上で、「白い悪魔」というショッキングな言葉を常に意識することで、その付き合い方・考え方が変わると思う。おいしい物はどうしても欲しい。しかし「白い悪魔」を思い出して、「上手においしい物を取れるよう」に心がけたい。
2.白砂糖(人工甘味料)の危険を知ろう!
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この「白い悪魔」の中で最も危険視されるのが、「白砂糖(人工甘味料)」である。言い尽くされてはいるだろうが、「砂糖の取りすぎ」はいいものではない。
とはいえ、砂糖を使ったものは世の中にあまりに多く、そして甘いものはおいしい、というのは私も同感である。なので、「自分の生活からすべての砂糖を取り除く」、などということではなく、まずはその危険性を認識することは、重要と思う。その上でうまく「糖分」と付き合いたい。
特に問題視されるのは「白砂糖」すなわち「人工甘味料」である。白砂糖(人工甘味料)は大量生産のために、「精製」という工程を経る。その精製過程で、石灰やアンモニア、亜硫酸ガス等の化学薬品を大量に使い、原料のサトウキビの時にビタミンやカルシウム等を完全に失ってしまい、ただ「甘い」ものが出来上がる。栄養等がそぎ落とされてしまい、人間が「食べたくなる」ように作り替えられている、と言っていい。
そして、白砂糖(人工甘味料)は「精製」されているため、血液に入るとすぐに取り込まれる。急激に吸収された糖分は血糖値を急激に上げる。また、急激な糖分の取り込みは1~2時間で次が欲しくなるという、「麻薬性」がある。
このように、種々の植物や動物に含まれている「糖分」と違い、単なる「甘味だけを取り出した」状態の白砂糖は、人間の体にとって非常に危険なのである。
これでは「麻薬」と同じ、になってしまう。
「白砂糖(人工甘味料)」だけではないが、基本的に「白砂糖(人工甘味料)」の摂取によるリスクで言われているものは、下記のようなものがある。
・ カルシウム不足を引き起こし、骨が弱くなるとともに、精神が不安定となりやすい。イライラしやすくなる、落ち着きがなくなっていく、と言われる。
・ うつ病や精神疾患者は「糖質中毒」が多いという研究結果がある。
・ 「腎機能の低下」「血管系疾患」など、糖分の過剰摂取により内臓に過度の負担がかかり臓器を痛めつける。
・ 砂糖の摂取は、ガンの原因、あるいはガンをどんどん成長させるといわれる「ブドウ糖(グルコース)」を体に入れていることになる。
例を挙げだすときりがない。もちろん、これらについては賛否両論が存在する。ただ、事実として、砂糖の害悪は多くの識者が指摘していることは間違いない。
「日本から白砂糖(人工甘味料)をなくせば、病気の半分は減る」とまで言う人もいる。
しかし、今の時代に「白砂糖(人工甘味料)」の入っていない製品を探すのは至難の業でどうしても口にするし、完全になくすのは難しい。しかし、まずは、「危険性」だけでも認識すことは重要と思う。
医師の真弓先生の著書を紹介したい。画像の通りだが、マンガにしてわかりやすく説明している。真弓先生は医師として活躍されながら、なぜ病気が減らないかの一つのこたえが「白砂糖」だった。興味のある人は是非ご覧を。
私が、ガンの予防や原因を調べたとき、これとほぼ同様の議論をしていた医師を何人も見ている。「ガン」は「白砂糖」だけの議論ではないが、要因の一つに挙げられていることは、是非触れておきたい。
3.「白米」は栄養をそぎ落とした結果の「白いお米」
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次は「白米」を「白い悪魔」として取り上げたい。
なぜ「白米」が「白い悪魔」か?と思う人も多いと思う。古代から日本において日本人と共に歩んだ「お米」がなぜそう言われるのか?
実はこれも、消費者ニーズに合わせるという市場原理に合わせた「精製」が原因だった。お米では「精米」となる。「白砂糖(人工甘味料)」と似た話といえる。今食べているのは、日本古来の「お米」というより、現在のニーズに合わせた「精製後の米」である。
「精米」とは原料の玄米から作られる。玄米はぬか層に包まれており、このぬか層のぬかを除去することを精米といい、精米されたお米を「白米」と言う。
では、なぜ白米が「白い悪魔」と言われるか。この「精米」の過程で玄米が持つ本来の栄養がそぎ落とされ、糖分のみが「むき出し」に前面にで出て栄養の少ない甘いだけの「お米」となってしまうためである。
日本人にとって「お米」は欠くことのできない「国民食」と思う。そして、今は圧倒的に「白米」が多く流通している。それを完全にやめることは、不可能だし、それは「白い悪魔」の話とは違う。
私も白米は大好きで、食べることも多い。しかし普段食べている「お米」の「玄米」と「白米」との違いを理解し、「白米は糖分むき出しの食べ物」と認識することが重要と思う。
4.小麦粉はいろんなところで使われる
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最後に「小麦粉」を取り上げたい。
「小麦粉が危険」と言っても、それほどイメージは沸かないかもしれない。あまり使われている部分がイメージできない人もいると思う。しかし、小麦粉はありとあらゆるところで使われている重要食材である。
小麦粉は、うどん・パン・パスタ・ケーキ・クッキー・天ぷら、など、本当に広く使われる食材である。
なぜこの小麦粉が「危険」なのか。まず、第一に原料となる小麦のほとんど日本では輸入で、海外で「遺伝子組み換え」も含めて散々「改変」されてきている。今の「小麦」は食物メジャーと言われる大企業が大量生産によって作っているため、とにかく「市場」優先となっている。
そして小麦粉も、「お米」と基本的には同様である。今の流通する小麦粉は「精製」を行い白くなる。「精製」は不純物や「胚芽」を取り除く作業となる。そして、ここでも栄養はどんどん落ちていくのである。
残った小麦粉は、栄養が取り除かれほとんどが「でんぷん」である。でんぷんは、ブドウ糖が集まったものでありそれが直接に体に入れば、血糖値が一気に上がる。一見は甘くもなく、食べやすい小麦粉だが、構造は「白砂糖(人工甘味料)」や「白米」とまったく同じである。
5.「全部ダメ」ではなく、危険を知った上で、上手に付き合おう!
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こうしてみると、ここで挙げた「白い悪魔」と言われるものすべて、今の生活に書くことのできないものと思う。
これを全部やめることが、本当に健康になるとも思えない。大切なのは、「危険を知りつつ、うまく付き合うこと」と思う。
「お米」にしても「小麦粉」にしても、人類が長くにわたり付き合ってきた、大事な食材である。決して「毒」ではない。
ただ、現在の製造方法は昔ながらの方法ではなく、「市場に合わせて人々がすきなように作られている」ことと、「大量生産」を前提に種々の「改良」というなの「破壊」がなされているといっていいと思う。そして、それを問題視する人たちもいて、昔ながらの方法や本来の「お米」などの力を大事にした製品もある。
私は、「お米」が大好きであるが、今は家ではすべて100%玄米にしている。玄米に変えてもなんの問題もなかった。玄米は「うまく(おいしく)炊くのが難しい」と言われるが、今はいい炊飯器もあって苦労はない。そして、今は店などで「あまりに白いお米」を見ると、びっくりしてしまう。とはいえ、そうしたときは「白米」もおいしく食べる。
小麦粉、砂糖に対しては、私は料理には使わない。しかし、これは外食をしたりお菓子を買ったりすれば必ず入ってくる。そして、これらをすべてゼロにするほどの精神力もないし、必要性も感じていない。
結局、大切なのは「小麦粉・砂糖のリスク」を知った上で、取りすぎに注意し、たまには少し食べる、という「意識」と思っている。「ゼロにする」ことは、それ自体がストレスになるように思う。
6.自分と家族の食を大切にして「白い悪魔」とうまく付き合おう!
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自分が「ガン」という大病を経て、食事の重要性を思い知らされた。また、今の「食材」がいかに「市場のために作られて変化しているか」を知って、愕然とした。
「食」を意識することは、その人の生活を制限することではなく、「豊かにする」ことと思う。「食べてはいけない」ではなく、どんな「食」がいいのかを探求し、自分なりの「理念」をもって「食」を見つめ、選択することで、自分に対する意識も高まる。
「白い悪魔」のすべてをなくそう、ではなく、自分と家族の「食」をしっかり見つめ、話し合いながら良い「食」をすることと思う。
良い「食」は人と人生を豊かにする!
現在のこうした「食のリスク」を意識しながら「食」を楽しんでいきたい。
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