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「生きることは欲することだ!」~仮面ライダーオーズから「欲望」を考える~

「生きることは欲することだ!」仮面ライダーオーズの世界から「欲望」と「人」を考える

子供番組ではあるが、私のような大人でも楽しめるのが仮面ライダーシリーズと思う。その中でも「仮面ライダーオーズ」は、私の個人的な転機の時期に見たことも手伝い、いろいろ考えさせられ、そして学ばせてもらった。「欲望」をテーマにするオーズの紹介と私の印象をまとめた。是非、ご覧を。

1.「仮面ライダーOOO(オーズ)」とは

仮面ライダーオーズ 「鴻上会長」投影HPより
仮面ライダーオーズ 「鴻上会長」東映HPより

『赤ん坊は生まれたとき「欲しい」と言って泣く!生きるとは欲することだ!

このセリフは、「仮面ライダーOOO(オーズ)」(以下「仮面ライダーオーズ」)のセリフに出てくるものである。番組の中で「鴻上会長」が発した言葉で、強烈に覚えている。

生きるとは欲することだ!

子供向けの番組ながら、こうしたセリフが随所に出てくる「仮面ライダー」は「オーズ」に限らず、意外に大人が見ても学ぶことが多い。

仮面ライダーオーズ(動画タイトルより)
仮面ライダーオーズ(動画タイトルより)

仮面ライダーは、私は子、供の頃もちらっと見た程度で、あまり印象はなかった。大人になって子供と一緒に見たことで、始めてまともに見たのが仮面ライダーオーズ(2010年9月~2011年8月)だった。これを見て「はまった」のがきっかけで、他のシリーズも見るようになった。

仮面ライダーオーズは、平成仮面ライダーシリーズの12作目で、人間の「欲望」をテーマとし、欲望から生まれる「メダル」とそれを巡る人間と怪人(グリード)との争いを通じて、人が成長していく。

映司とアンク(東映 YouTubeタイトルより)
映司とアンク(東映 YouTubeタイトルより)

舞台こそ、「怪人」と「仮面ライダー」で子供向けだが、人の「欲望」を「メダル」に置き換えて争奪し、毎回違った「欲望」を巡り戦いが生じる。また、主人公やそれを取り巻く人物達が、そうした「欲望」について語りながら成長していく。大人の私が見ても、非常に内容が濃く、勉強になった気がする。

個人的には、この2年後に自分の人生の転機を迎えた。その時に、「欲望を持て」という仮面ライダーオーズのテーマは、私に決断をさせた要因の一つだったように思う。

他の仮面ライダーも非常に魅力的だが、自分の人生の転機から考えても、深く学ばせてもらったのが、仮面ライダーオーズの世界だった。

2.仮面ライダーオーズの場面からの学び

仮面ライダーオーズで印象的なシーン・セリフはいくつもあった。感動したり考えさせれたり、本当に学んだ気がする。いくつかを紹介したい。

(1) 「欲望」は人間にとって?

過去の挫折で自分を見失い「欲を捨てている」映司(主人公)を見て、医者であり先輩である伊達(2号ライダー)が言ったセリフ。

仮面ライダーバース(2号ライダー)の伊達
仮面ライダーバース(2号ライダー)の伊達

(伊達)自分の欲を失くしちまったら、生きているとは言えない

仮面ライダーオーズより

このセリフは、本当に強烈に覚えている。個人的に仕事で悩んでいた中で、このままなんとなく生きていけばいいか、と思った自分の痛いところを突いていた「欲をなくしたら、生きているとは言えない」とは、子供が聞く分にはよくあるセリフに聞こえるかも知れないが、大人の自分には突き刺さる言葉だった

(2) 「夢」とは?

人の「夢」とは何かについて主人公達が語っている中で、仲間となった「怪人」のアンクが行ったセリフ。

仲間であり怪人の「アンク」(東映HPより)
仲間であり怪人の「アンク」(東映HPより)

(アンク)夢なんてのはお前ら人間が欲望を都合良く言い換えただけだ。きれいも汚いもあるか。

仮面ライダーオーズより

このセリフも印象的だった。「夢」などときれいな言葉でなくとも、「欲望」と言っても通じる。なかなか考えさせられるセリフだった。
「夢を持て」というと非常に高い物をイメージし難しくなりがちだが、「あなたの欲望は何か?」と考えると、以外に考えやすいかも知れない。

(3) 「人を救う」とは?

敵の怪人により包囲された一般人を助けようとするが、敵が強すぎて近寄れない。その中で、映司(主人公)が無茶をして助けに行くのを、年上の伊達(2号ライダー)が助けて引き戻す。その場面でのやりとり。

映司(主人公)と伊達(2号ライダー)
映司(主人公)と伊達(2号ライダー)(画像キャプチャより)

敵の怪人により包囲された一般人を助けようとするが、敵が強すぎて近寄れない。その中で、映司(主人公)が無茶をして助けに行くのを、年上の伊達(2号ライダー)が助けて引き戻す。その場面でのやりとり。

(伊達:2号ライダー)
 バカヤロー!死にてえのか!
(映司:主人公)
 ほっとけませんよ!伊達さんだってそうでしょう!
(伊達:2号ライダー)
 生憎(あいにく)俺は医者でな。医者の仕事はまず自分が死なないことだ!でなきゃ誰も助けられない!
(映司:主人公)
 じゃあ、俺に医者は無理ですね。

この後、二人はなんとか逃げるが伊達(2号ライダー)が映司(主人公)に説教をする。
自分を大事にしなければ、誰も助けられない」という伊達のセリフも、それでも進む映司の行動も、強烈に印象に残ったシーンだった。

3.「欲望(意欲)」を持って行こう!

仮面ライダーからこれだけの印象を受けるとは、自分でも意外だった。そして、その後にいろいろな仮面ライダーを見ても、非常に印象に残ることが多かった。しかし、その中でも自分にとって仮面ライダーオーズは特別なものとして、学ばせてもらった。

一貫して「欲望を持つことが大切」といった仮面ライダーオーズの内容は、大人であっても大切にしたいと思った。
大人になり社会に入ったり家庭の事を考えたりすると、「夢」とまでは言わなくとも「欲望」すらも封印してしまう。周りに合わせることを優先しすぎてしまうことも多い。

もちろん、そうしたことも大切だが、どんな立場でもどんな年齢でもシンプルに「欲望」あるいは「意欲」をしっかり持ち続けていきたいと思う。

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