- 2018-7-29
- 政治
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あまりにひどい中国共産党の民族粛正政策が行われている、ウイグル地区の実態を知る
全く報じられない事実だが、現在中国共産党が行っているとても21世紀現在の現実とは思えないほどの民族粛正について記述したい。これらの情報は、通常のニュースの取り方では絶対に出会えない。しかし知っている人は知っている、公然の事実である。想像を遙かに超えるあまりにひどい現実であるが、その現実の一つである「ウィグル自治区」について記述した。是非ご一読を。
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1.新宿で2018年7月1日に行われたデモ
これもほぼ報道がないが、2018年の7月1日に新宿で今までに無い画期的なデモが行われた。在日のチベット人を中心としたデモで、中国で行われているチベットでの「虐殺行為」とも言える状況に、たまりかねて行われたものだった。
「今までに無い」と書いたのは、それほど追い詰められた結果のデモだからである。今までも散々ウイグルでの弾圧はひどかったが、習近平政権になってから更に苛烈を極め、ほとんど民族の存在そのものの危機にまで至っている状況になり、立ち上がらざるを得なくなったためである。写真を見てほしい。仮面をかぶっている人がいる。また、マスク等で顔を隠して参加している人も多い。これは、この映像が中国共産党に見られることで、祖国に住む家族・親戚がありもしない罪で収容所に送られ粛正されることを恐れているためである。それほどの状況なのである。
2.ウイグル「自治区」とは
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中国の一部となってしまっている「ウィグル自治区」とは、現在は中国の一部となっているが、もともとは「東トルキスタン」という国家単位であった。しかし、独力ではなかなか独立を維持できず、明治維新当時のChina(中国)大陸の「清」の頃から、たびたび侵略を受けていた。余談だが、「東トルキスタン」があれば「西トルキスタン」もあった。西トルキスタンは現在の中央アジアといわれる国々を含んでいた(カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギス、タジキスタン)。ただし、「西トルキスタン」は東と別れ、ソ連の前のロシアの頃からロシアの影響を強く受けていた。
ここで述べる「東トルキスタン」が中国に正式に侵略されたのは、第二次大戦(1939年~1945年)後の1949年頃である。この頃には、チベット、南モンゴルも経緯は違うが自治区として正式に入り、中国の支配下となっている。この3つの「自治区」では、人権などとは馬鹿馬鹿しくて言えないほどの状況が、当初からあった。虐殺・強姦は当たり前で、特に歴史的にも昔からChina(中国)で行われていた、「民族抹殺」とも言える植民政策は、悲惨を極める。
チベットの状況、南モンゴルの状況も、中国共産党の強固な統制のため、全く表に出ないようになってきた。ここでのウイグルもほとんど報道に出ない。しかし、状況は似た状況とみるべきだろう。
3.「ウイグル自治区」での過去からの悲惨な実態
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まず、ウイグル自治区が自治区となって以来行われている状況を記述したい。あまりにどぎついので簡略に示すが、悲惨を極める。
(1) 悲惨を極める核実験
まず昔から言われているのが、この地区が中国の核開発のための実験場として古くから使われたことである。この地区で核実験を繰り返し、放射能汚染は深刻な状況になっていた。これは最近の話ではなく、中国共産党が着々と進めた各計画の結果である。以下は、「日本ウイグル協会」のホームページ(➡日本ウィグル協会ホームページ)からの抜粋である。
1998年の7月から8月にかけてイギリスのテレビ局が記録映画として「死のシルクロード(Death of the Silk Road)」を放映した。そこで明らかにされたのは、放射線の胎児影響による奇形児と脳不健全児が多数いること、若い世代の白血病発生や癌の発病を引き起こしているウイグル人が激的に増えている事実、全体から見るとウイグル族の癌の発病率は70年代から急増し1990年になると全国の発病率と比べて30%高だった、という恐ろしい事実であった。
噂レベルの話ではあるが、一つの疑惑を紹介したい。
日本の女優の夏目雅子氏は「西遊記」のロケで、1980年代においてまさにウイグルの核実験施設の近くでのロケをしていて、彼女はその数年後に白血病で亡くなっている。そのため、ロケ時の放射能汚染の被害を指摘する人もいる。
当時及び1980年代においては、NHKでシルクロード関連の番組が多く放映され、多くの日本人がシルクロードを訪れた。しかし、その頃中国の核実験は繰り返し行われており、その時に爆発を見たという目撃談もある。その時被爆した数も計り知れないと言われる。「シルクロードは観光地と核実験場が同居した場所」と言われる。
なお、ウイグル人の被害も当然ひどい。正確な統計はないが、日本ウイグル協会の発表によれば放射能被害により累計で75万人は死亡しているという情報もある。
(2) 日頃から行われる「治安」という名の虐殺
これはウイグル自治区特有の話ではなく、中国共産党が「自治区」と呼ぶところは全て同じだが、警察当局による全く恣意的な取り調べと処分である。不当な逮捕はもちろんだが、その場での銃殺、散々に強姦や拷問を繰り返した後の殺害など、目を覆う物が多すぎる。ネットで少し叩けば出てくるので、真実を見たい人は一度見てほしい。中国共産党がネットを監視する意味を理解できると思う。とにかく、あまりにひどい・・・。
(3) ウイグル人女性の強制的な漢民族との結婚
ウイグル人女性は美人で知られる。しかしそれも、中国共産党の支配により耐えがたい人生を歩まざるを得なくなっている。結婚適齢期の女性は沿岸部の工場で働かされ、漢民族との結婚を強要される。一方、ウイグル人の男性は結婚相手がいなくなり、ウイグル人は急速に人口を減らしている。
(4) ウイグル人の幼児の殺害と強制堕胎
更に耳を疑うのが、ウイグル人同士での子供の強制堕胎である。ウイグル人の人口を減らすための政策であり、また、堕胎だけでなく、新生児として生まれた後でも「計画育成」という政策の名の下で、殺されている。その数がなんと850万人にも及ぶ、というからにわかには信じがたい。しかしこれは、中国本土の一人っ子政策とも連動しており、また2006年に中国高官の発した言葉として「我々の計画育成はうまくいっており、350万人の人口抑制ができた」というものがある。あながち無根拠とは思えない。
4.信じられない粛正が行われている現在の実態
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現在の状況はどうなのか。上記のことはもちろんだが、習近平政権が続き更なる段階に入っている。実際のウィグル人の声もネットでは上がっている。下記のリンクの動画は、現在日本にいるウイグル人が現在の悲痛な状況を訴えるのとと同時に、立ち上がろうというものである。是非見てほしい。
(1) AIを使った徹底した弾圧
中国でのAIの技術は、もはや世界でもトップクラスとなっている。やはり独裁政権の強さで、自由主義経済ではなしえない強引さでどんどん軍事化を進めている.中でも「画像認識」の分野は進んでいると言われる。その実験とも言える行為が、ウイグル自治区で行われている。
警官は画像認識が可能なめがねをかけ、それにより人を認識する。また特にイスラムの礼拝の場所にはカメラの設置が義務づけられ、常にその行動が監視される。一度警察が目をつけると、その人の画像が特定され、あっという間に認識されるという体制となっている。日本の「監視カメラ」の比ではない。それを使って完全な「人民統制」が行われているのである。
(2) 「再教育収容所」という名の粛正施設
「再教育収容所」と聞いて、とても現代の施設の名前とは思えない物を感じると思う。その名の通り、思想の強制的「収容所」であり、全く法律に基づかない理由で、目をつけられればここに送られる。特に男性が送られたそうだが最近は女性も増えてきたとのことである。
当然ここで行われるのは、普通の「教育」ではない。徹底してウイグルを否定し、それに従わなければ拷問もあり、そこで死ぬことも全く珍しくない。「いっそ殺してくれ」という悲痛な叫びを訴えたという映像が残っている。そして、なんと現在でこの収容所にいるのは100万人近いようである。これはかなり正確な数字のようである。
しかも恐ろしいのは、ここを出る前に何かの薬を投与されるそうである。それをされると、男性は精子がなくなり女性は生理が来なくなるという。当然これは子孫が増えるのを抑制するための行為である。まさに「民族粛正」である。ナチスのヒットラーですら、このような行為は行っていない。とても21世紀の現在で行われているとは信じがたいが、少なくともそれを訴える人が後を絶たない事実は間違いない。
(3) 海外のメディア等はまったく入れず、町全体が「収容所」化している現状
先のAI化と同様であるが、「再教育収容所」だけが収容所ではなく、ウイグル人は完全に抑圧されて生活し、ほとんどその民族としての自治どころが自覚すら消さないといけない。当然ウイグル語は禁止である。そして、先のAIの技術を悪用した中国共産党の取り締りは、執拗を極め、人々の生活に完全に根ざしてしまっている。そしてそこには、海外のメディアが入ることは難しく、それこそ瞬時に識別されるため、実態を把握することすら出来ない状態になってきている。
ウイグル人は、「ウイグル人」として生きることは許されず、常にその監視と弾圧を受けながら、漢民族と混じって暮らしているのである。
5.全く報じない日本のマスコミと明日の沖縄・北海道
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これらの情報は、見事に日本のマスコミは報道しない。これは今に始まったことではない。先に述べた「シルクロード」は、中国共産党が支配を強めた戦後から、血塗られた地であった。それは、おそらく日本のマスコミもうすうすは気づいていたはずである。それを無視して、それを美化するようなドラマや番組を作っていたことは、許しがたい。どの口で、原発反対を訴えるのか、支那(China)での放射能汚染の実態を報道してみろ、といいたい。
そして、このウイグルの実態は、ほぼそのまま、あるいは更にひどくなってチベットや南モンゴルにも当てはまる。もっと言えば、その他の中国共産党支配の地域も、民族関係なくこのような状況があり得ると考えるべきだろう。そして、日本にとっては、これが中国共産党の支配の実態であることを、肝に銘ずるべきである。なにも習近平政権になって始まったことではない。中国共産党あるいは、China(中国)での歴史は、このような民族粛正の歴史でもある。これらを肝に銘じないと、今の沖縄そして危険視される北海道、もっと言えば本土でも土地をどんどん買われ植民に近い形で無造作に入ってくるChina(中国)の勢力に、正しく対応できなくなる。決して支那人(Chinese)全体を悪く言う気は無いが、現在のそして歴史的な事実をしっかりみないと、日本も同じことになってしまう。
China(中国)の現実は想像以上であるのに、大手メディアは全く報じないことをよく知るべきである。これだけの情報過多の時代にあって本当にこうした情報を知ることが出来ないことは、マスメディアに対して大いに疑念を持つべきと思う。そして、マスメディアのバックになにがいるのか、考えることは重要と思う。
6.一刻も早く終わらせるべき「中国共産党支配」
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ここで述べたことは、すべてが詳細に事実かどうかは私も知らない。しかし、少なくともそれらを嘘と言うには、あまりに具体的すぎるし無理があるように思う。これだけの人が立ち上がったり、映像があったりする中で、こうした報じられて来なかった事実が嘘とは思えない。
そして、それをまったく報じないどころか「避けている」今のマスコミを見れば、マスコミの言うことは全く信用できないことは容易に想像できる。
まずは、とにかく現状を知るべきである。日本も世界も、なぜか支那(中国)には「及び腰」である。「人権」だとか「セクハラ」だとか大騒ぎしている野党とマスコミには、こうした事実を述べることを切に願う。まずやらないだろうが・・・。
その上で、どう考えても「中国共産党支配」は一日も早く終わらせるべきと思う。それが、今の「China(中国)」という広い版図に住む人々のためだと確信する。日本はアメリカと共に中国共産党の支配体制を徹底的に追い詰める事をすべきである。もちろん日本の直接的脅威に対するためではあるが、それが引いては、アジア及びChina(中国)に住む人々にとっても、救いとなると思う。
今の状況は、とても信じがたいし、中国共産党がこのまま伸びるようなことがあれば、そうした国や地域が増えていくだけである。世界の不幸である。それに対抗しうるのは、アジアでは日本のみである。欧米としっかり組みながら「中国共産党支配」を終焉に持ってすすめていく気概を持てる政府になってほしい。また一国民としても、是非そのような動きになることを応援したい。
コメント
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Twittertでここに出ている地図を紹介してもよろしいでしょうか。
もちろん、引用先としてblogのurlも引用であることも記載します。
何もいじりません。
中国の本当の地図として紹介します。
コメントありがとうございます!
是非、利用してやってください。私もどこかからの引用ですが・・・
Chinaという国はあきらかかに「侵略」を続けています。日本人がそれを意識するには、大変いい地図と思います。
是非、皆で広げましょう!
ありがとうございます。
さっそく、お約束した内容で投稿します。
Twitterのアカウントもredscissors です。
Twitterをやっていらしたら、チェックしてみてください。
ご不満箇所があれば修正いたします。
お返事、ありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございます。
是非、「正しい物の見方」を広めたいですね。
お互いがんばっていきましょう!
事実半分、嘘半分の記事。
本当にひどい話です。
私もトルキスタンについて研究していますが、知りませんでした。
これから、この事実を広めていく必要があると思います。
https://silkroad-turkestan.jimdofree.com/
コメントありがとうございます。
信じがたい事実ですが、現実はもっとひどいようです。
Chinaの実態を日本人も世界も、もっともっと認識すべきと思います!
まったく無知でした。
中国はひどすぎる国ですね。
核実験を50回以上。
人をなんだと思ってるんだ。怒りしかありません。
マスコミが報道しないとわからない出来事です。
圧力がありますね。
これは広めなければ。
本当に中国・朝鮮半島に対する報道の偏向ぶりはひどいものです。
正確には東トルキスタンですが、ウィグル自治区はひどいものです。チベットもモンゴルもですが・・・。
是非、真実を知った上で日本として出来ることを考えたいですね。
テレビ・新聞はやめましょう!
このような悲惨な状況を詳しく知る必要があると思い、東トルキスタン関連の書籍を探しております。現状を詳しく述べた書籍をご存知でないでしょうか。
いい本はなかなか見つからないですが、現状レポートが「日本ウィグル協会」のホームページにあります。
http://uyghur-j.org/japan/2018/09/uyghur_japan_report_20180908/
アメリカのトランプ政権の動きを応援したいです。日本も積極的に中国共産党政権を追い詰めてほしいのですが・・・。
記事のまとめご苦労様です。
最近になって、ようやっとアメリカも問題にし始めましたね。
ラジオやネット放送でも保守派の論客が報じています。
頑張って拡散しましょう!!
コメントありがとうございます!
確かにアメリカも本腰を入れ始めて、やっと動き始めた感があります。安倍首相も今度の訪中で追求して欲しいですが・・・。
いい方向に行くよう、配信しながら願ってまっす!
言葉が出ない衝撃…これが日本で行われたら、と思うと恐ろしい。正しい情報を得る為に虎の門ニュースを見ます。
ほんと衝撃だわね。事実は恐ろしい・・・。
虎ノ門ニュースでもなかなか取り上げられないけどね。もっと多くの人が知らないといけない事実と思います。
つい先日、アメリカのトランプ政権(ペンス副大統領)がウイグル問題を取り上げてくれました。アメリカが本気になってくれてやっと物が動くので、いい方向に行くことを願ってます。日本もしっかり協力しないと。
流石に支那は「民族粛清・民族支配」に長けてますね…というのは、昔の話!今はネットがあるからそうはいかない!!
但し、ネットは支那も使えますからね。「しな」と入力しても「支那」と変換しませんでした…これも!?
残念ながら今の話です・・・、しかもチベット・モンゴルも・・・。
情報は遮断されると、ネットの力も及びばないので怖いものです。
「支那」は私は辞書登録しましたよ。当然、「支那」の圧力か「忖度」か・・・。
この話は初めて聞きました。日本のマスメディア(オールドメディア)はなぜ報道しないんでしょうね。
背後にいる何かが邪魔しているんでしょうね。日本ウイグル協会のポスターには衝撃を受けました。これも初めて見ました。
あの国を早く何とかしないとやりたい放題ですね。
ほんと、私も最初は耳を疑いました・・・。とにかく現実を知ることは重要ですね。
「オールドメディア」という言い方は、青山さん的ですな。