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『不易流行(ふえきりゅうこう)』(松尾芭蕉)の精神を、生活に、そして日本人として大切に

不易流行(ふえきりゅうこう)

『不易流行(ふえきりゅうこう)』(松尾芭蕉)の言葉とその意味から、日々の生活と日本人として考える

ふとしたことで出会った「不易流行ふえきりゅうこう」という言葉を取り上げたい。江戸時代前期の俳句の大家である松尾芭蕉の言葉だが、俳句を全く深く知らない私でも、非常に心に残る言葉だった。是非、お付き合いを。

1.松尾芭蕉の『不易流行ふえきりゅうこう』とその意味は?

不易流行(ふえきりゅうこう)』という言葉にふとしたことで出会った。その意味を知った時に、今の世界にも通じる非常に大切な思い、印象深く心に残った。
この言葉は、松尾芭蕉(まつおばしょう)が俳句の精神として取り上げた言葉である。俳句の言葉かもしれないが、今に生きる我々の精神としても非常に大切なことを表現していると思う。

不易流行(ふえきりゅうこう)
不易流行(ふえきりゅうこう)
松尾芭蕉(葛飾北斎画)Wikipediaより
松尾芭蕉(葛飾北斎画)Wikipediaより

松尾芭蕉は言わずと知れた、江戸時代の俳句の大家である。江戸時代の「前期」ともいえる寛永21年(1644年)に生まれ、全国を回りながら俳句の道を確立した。
その松尾芭蕉の弟子の向井去来(むかいきょらい)が芭蕉の言葉や考えをまとめたのが「去来抄(きょらいしょう)」で、そこに芭蕉の言葉として次のように記されている。

不易流行』(ふえきりゅうこう)
不易ふえきを知らざればもと立ちがたく、

流行を知らざれば風新たならず

(現代訳 例)
不易ふえきすなわち、変えてはならない伝統やしきたりを知らなければ、基礎が成り立たない。
しかし、流行すなわち時代の変化に沿った新しさも知らなければ、新たなものは生まれない。

松尾芭蕉の考えをまとめた「去来抄(きょらいしょう)」より

2.『不易流行ふえきりゅうこう』の精神と今の自分の生活と

不易ふえき(変えてはならない伝統)と流行(時代の変化に対応する新しさ)は、一見すると矛盾するかもしれない。
しかし、不変あるいは普遍的なものがなければ「流行」も成り立たない。一方で、普遍的なものへの固執だけでは、それが「普遍的な物」かどうか見えてこない

それは、生活の中でも仕事の中でもあると思う。近くは親の世代などから、あるいは仕事の先輩たちから受け継いだ考えや習慣などで「本来変えてはいけないもの」と、そして時代が変わったことから「変わるべきもの」、というのは、しっかり見極めたい。
そして、世界に類を見ない歴史と伝統を持つ日本人として、日本の守るべき「不易ふえき」なものと、変えなければいけないものをしっかり意識したい

大切なのは、不易ふえき』すなわち変えてはいけないものを見据えつつ、『流行』すなわち変えるべきものを見極めることと思う。

特に『不易ふえき』を見極めることと、大切にすることは、難しいが重要と思う。
時代の流れはあるが、仕事でも生活でも「変えてはいけないもの」そして時代に合わせて「変えるべきもの」がある。
また、伝統と歴史を持つ日本にとって、日本人にとって『不易ふえき』とは何か考えながら、また『流行』という時代の変化に対応していけるように、進んでいきたい。

不易ふえき流行』、俳句の言葉だけではなく、現在にも生きる深い意味をもった言葉として、大切にしたい。

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