令和3年(2021年)は丑年(うしどし)!
今年も年末となってきた。来年は、「丑(うし)年」であり、個人的にも「年男」の年になる。いろいろなことがあった一年から、来年を迎えるに当たり、「十二支」を見直してみた。是非、ご覧を。
1.「干支(えと)」と「十二支(じゅうにし)」の違い
実は、干支(えと)と十二支(じゅうにし)とは違う。干支(えと)は、十干十二支(じっかんじゅうにし)の略で、「干支(えと)」と言われる。
つまり、干支(えと)は「十二支(じゅうにし)」と「十干(じっかん)」を合わせた概念を言う。
「十干(じっかん)」とは、古代の支那からの「生命の循環」を表わす物で、「木・火・土・金・水」などを表わし、日本ではそれぞれ「兄と弟」としてそれを更に分割している。
具体的には、下記の10種類が「十干(じっかん)」である。
己(き)・庚(こう)・辛(しん)・壬(じん)・癸(き)
の10種類から成る。
一方の「十二支(じゅうにし)」は、なじみの深い、いつもの動物に由来する。
2.「十二支(じゅうにし」は神様が集めた動物達!
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十二支は有名な「12匹の動物」である。アジア各国も「十二支」を持つが、各国で少しずつ違う。日本では下記の通り。
十二支は国によって少しずつ違うが、日本では下記のような「12種類の動物」によって構成される。
順序は、子(ね:ねずみ)からスタートする。
それぞれに意味をもち、古来から特に「年」を表わす動物を大切にしてきた。
3.『十二支(じゅうにし)』の意味や由来
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十二支(じゅうにし)は長い年月を経て、それぞれに由来がある。それらをみることは、先人達の思いや考えを知る上でも興味深い。
子(ね)は、十二支の一番目の動物でネズミのことを指す。ネズミは繁殖力が高く、つがいがそろえばあっという間に何十匹、何百匹にも繁殖することから、子宝の象徴となることも多い動物で、ネズミ=子孫繁栄の意味がこめられている。
丑(うし=牛)は昔から、食用というよりも生活のパートナーだった。重い荷物を運んだり畑を耕したりと生活の中に欠かせない動物だった。ウシは力強さの象徴であり、粘り強さ、誠実さを表すとされる。
寅(とら)とはトラのこと。トラは勇猛果敢な動物で、決断力や才覚といった意味も込められる。
卯(う)はウサギ。ウサギはおとなしく、穏やかなイメージをもつ。このことから安全の象徴としての意味を持つ。さらにその跳躍力から飛躍、向上という意味もある。
辰(たつ)は龍・ドラゴンのことを指す。十二支の中では唯一空想上の生き物で、中国では古代から龍は権力の象徴とされており、日本もその影響を受けている。ここから辰は権力の意味合いを持つ。
巳(み)はヘビのこと。ヘビは脱皮を繰り返して成長するため、世界で「永遠」や「生命」、また「再生」の象徴にもなっている。
午(うま)はウマ=馬を表す。ウマもウシと同様に生活に欠かせない大切なパートナーであり、ウマは健康や豊作を象徴する。
未と書いてヒツジ。ヒツジは動物の中でも群れで生活することを好む生き物で、十二支の中でも家族安泰の象徴とされる。
申はサルを指す。サルは知能が高く、神の使いであると信じられてきた。サルは賢者を象徴する動物となってる。
酉はトリ、特にニワトリのことを指す。酉の字をあてた「酉の市」という商売繁盛のためのお祭りが各地であるように、商売繁盛の象徴として扱わる。
戌(いぬ)はイヌのこと。イヌもウシやウマと並んで、古くから生活をともにしてきた。イヌは特に主人に忠実に従うことから、忠義の象徴という意味が込められている。
亥(い)とはイノシシのこと。イノシシの肉は昔から万病に効くと考えられており無病息災を象徴する。また、猪突猛進という言葉があるとおり、一途で情熱的なイメージもあわせもつ。
4.令和3年(2021年)は丑(うし)年!
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世界的にも、日本も、いろいろ難しい時代となった。特に2020年は歴史の教科書に示されるような、激動の年だったと思う。毎年思うが、個人的に見てもいろいろあった年だった。
令和3年は丑(うし)年!
私にとっても「年男」となる特別な年となる。
激動の世界情勢ではあるが、良い年になると信じている。「うし」のもつ「粘り強さ」や「誠実さ」をもって、新しい年をしっかり迎えたい!
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